コーセーが、コンセプトストア「Maison KOSÉ銀座」でプロフィギュアスケーターの安藤美姫をゲストに迎えたメイクアップイベントを開催した。同社は2006年に日本スケート連盟とオフィシャルスポンサー契約を締結して以来、競技の世界観を高めるメイクの開発や選手へのメイク指導を行ってきた。イベントでは安藤が競技メイクへのこだわりやコーセー製品の愛用品などを語った。
コーセーは美の創造企業として、美、芸術性、ファッション性などの要素を含むスポーツを支援。フィギュアスケート以外にも、ストリートダンスやアーティスティックスイミング、女子プロゴルフなどで、メイクアップによる表現の提案、過酷な環境下で競技を行う選手へのスキンケアのサポートを行っている。
ADVERTISING
安藤は”コーセーブルー”のドレスを着て登場。競技とメイクの関係について「私はいつも衣装との組み合わせとバランスを意識したメイクをしていました。たくさんのプログラムでキャラクターを演じ分けるのにメイクはオンオフのスイッチとしてもとっても重要です」と語った。また、現役時代のメイクは他の日本人選手と比べても濃かったと自身を振り返り、「フィギュアスケートは360度を観客に囲まれ、リンクに立つ1人に注目が集まります。最上階の一番遠くのお客さまにまで表情と世界観が届くように、それから海外選手に埋もれないような存在感を出さなくてはと思っていたので、メイクが濃かったんです」と理由を明かした。
コーセーが日本スケート連盟のオフィシャルスポンサーとして大会会場にメイクブースを設けた初期からお世話になっているというエピソードも披露。コーセーメイクアップアーティストの石井勲は、「安藤さんは世界観を表現するメイクを細部まで考えていて、プロ顔負けのメイクテクニックを持つほどこだわっていらっしゃるんです」と太鼓判を押した。さらに、安藤を象徴するプログラムの一つである、2010年のバンクーバーオリンピックで披露したクレオパトラメイクについて触れ、「ショートプログラムとフリープログラムの中1日で髪の毛をばっさり切ってボブにした時は衝撃でした」と言うと、安藤は「コーチにいつも『記録よりも記憶に残る演技を目指しなさい』と言われていたので、オリンピックというトップクラスの舞台で記憶に残るための最大限と思ったんです」と、フィギュアスケートへの大胆な愛情を語った。
会場から安藤と石井によるインスタライブも配信。安藤が当時していた”クレオパトラメイク”と、トレンドメイクを取り入れた”現代版クレオパトラメイク”を、「アディクション(ADDICTION)」や「ヴィセ(Visee)」などコーセーグループのアイテムを使って半顔ずつ施した。シェーディングやノーズシャドウで立体感を出すこだわりや、角度をつけたシャープな眉、印象的なアイライナーなど安藤のメイクの技術を詰め込み、視聴者からは「懐かしい美姫さんのメイクが見れるなんて」と感動のコメントも。また、今春のトレンドメイクでイエローやポイントカラーでグリーンを取り入れるといった話が石井から上がると、「私のメイクってトレンド先取りだったんだ(笑)」と微笑ましい一幕もあった。
選手時代には「ファシオ(FASIO)」のアイライナーを愛用していたが、すでに廃盤になっているという。「筆が細長くて細かいところまで塗るのに扱いやすくて、どんなに汗をかいてもよれなくて、廃盤になる前に買い溜めたくらい本当に大好きだったんです。コーセーさんには是非復刻販売していただきたい!もしくは私専用で作っていただけませんか」と話した。
最後に、「最近では人気の選手が増え、メディアに大きく取り上げていただくようになりましたが、競技単体で見るとまだまだ普及の余地があるなと思っています。そういう時に、メイクをきっかけにフィギュアスケートを見る人もいると思うんです。私にできることとして、新しいメイクアイデアのひとつとしてフィギュアスケートのメイクを皆さんに発信して、楽しんでいただきたいです」とフィギュアスケートのさらなる普及活動への意欲を語った。
(左から)コーセーメイクアップアーティスト 石井勲、メイクモデル、プロフィギュアスケーター 安藤美姫
Image by: FASHIONSNAP
ADVERTISING
RELATED ARTICLE
関連記事
RANKING TOP 10
アクセスランキング
銀行やメディアとのもたれ合いが元凶? 鹿児島「山形屋」再生計画が苦境