楽天グループと日本郵便の合弁会社JP楽天ロジスティクスは昨年12月1日~16日、千葉市内の高層マンションへのドローン配送の実証実験行った。同社によれば、都市部の超高層マンションに向けたドローンによる配送は国内で初という。
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最大積載量7キロの専用機体で、救急箱や非常食、医薬品などを届けた。ユーザーが専用サイトで注文後、倉庫では独自開発の管理システムで内容確認し配送物を用意。千葉県市川市の倉庫から、千葉市美浜区の超高層マンションに向けて渋滞や障害物の無い海上を一直線に移動し、注文から17分で配送した。
同社ドローン・UGV事業部の向井秀明ジェネラルマネージャーは「災害時には道路が混雑するが、高層マンションへ空から救援物資がしっかりと届けられる新たな物流手段を確保できた」と評価。「都市部におけるドローン配送も近い将来に実現できるのではないか」と述べた。
今年にも想定されている法改正により、ドローンのレベル4(有人地帯での目視外飛行)飛行が可能となる見込みだ。向井ジェネラルマネージャーは「レベル4が実現できて始めて事業化につながる。機体の信頼性など乗り越えなければならないハードルがあるので、必要なピースが揃った暁には、ユースケースを慎重に選び、事業性の出るものから実装していきたい。まずは過疎地からだろうが、都市部でも高層マンションは上から物を届けてもらった方が早いし、安全に受け取れる。ドローンは無人配送ができるので、ドライバー不足といった社会課題が解決できる、必要不可欠な社会インフラになる。新たな産業革命の後押しをしたい」などと語った。
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