Image by: 岩波ホール公式サイトより
東京都神保町に位置する老舗ミニシアター「岩波ホール」が、7月29日に閉館することを発表した。新型コロナウイルス感染拡大の影響による急激な経営環境の変化を受け、劇場の運営が困難であると判断したという。今後の上映スケジュールについての詳細は、後日公式ホームページで案内される。
岩波ホールは1968年2月に開館。映画講座、音楽サークル、古典芸能シリーズ、学術講座の4つを中心とした多目的ホールとして使用された。その後1974年2月に故・川喜多かしこ氏と同ホール総支配人の故・高野悦子氏が名作映画上映運動「エキプ・ド・シネマ」を発足し、「日本では上映されることの少ないアジア、アフリカ、中南米など欧米以外の国々の名作の紹介」「欧米の映画であっても、大手興行会社が取り上げない作品の上映」「映画史上の名作であっても、何らかの理由で日本で上映されなかったもの。またカットされ不完全なかたちで上映されたもの」「日本映画の名作を世に出す手伝い」という4つの目標を掲げ、これまでに65ヶ国271作品を上映してきた。また、日本で初めて各回完全入れ替え制定員制を実施したミニシアターとしても知られている。
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なお、岩波ホールの会員制度「エキプ・ド・シネマの会」は7月29日をもって終了。新規募集の受付も1月11日の今日から中止する。現在入会中の会員は、7月29日まで利用可能で、その他の会員制度詳細については決定次第告知される。
■岩波ホール:公式サイト
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