日本サブスクリプションビジネス振興会は12月8日、サブスクビジネスの活性化を目指して優れたサブスクサービスを表彰する「日本サブスクリプションビジネス大賞2021」の表彰式を都内で開催し、グランプリには消費者向けに旅のサブスクサービスを展開するKabuK Style(カブクスタイル)の「HafH(ハフ)」を選出した(写真はグランプリを受賞したカブクスタイルの大瀬良社長㊨とサブスク振興会の渡邊会長)。
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コロナ2年目の今年は”お家消費”から”お出かけ消費”のサブスクサービスへとトレンドが変化。旅やコンサート、外出に必要なオシャレなど、さまざまなサブスクサービスが成長しているという。新設した企業向け部門ではリモート環境で業務を支援するサービスが目立った。
サブスク大賞は応募企業100社の中から、「お得」「お悩み解決」「便利」の3つの基準で審査された。
グランプリを受賞した「ハフ」は、サービス内で獲得できるハフコインを使って宿泊できる旅のサブスクで、観光や出張目的だけでなく「住む」「働く」「日々の気分転換」など新しい旅のスタイルを提供している。
サブスク振興会の渡邊敦彦会長は、「『ハフ』は3つの審査基準に加えて、新しさと成長性を感じた。都度購入が当たり前の旅行という大きな市場に挑戦していることを評価した」とした。
カブクスタイルの大瀬良亮社長は「ハフ」のサービスについて、「夏以降、会員数が伸びた。とくに都内在住者がリモートワーク目的や、月1回のご褒美として都内のホテルを利用するといった行動が増えた」とコロナ禍でのサービス利用の状況を説明した上で、「『ハフ』は宿泊にとどまらない『旅のサブスク』をコンセプトにしている。今後はさらに電車や飛行機など交通事業者との連携を進めたい」と語った。
消費者向け部門のゴールド賞はサイクループの「電動アシスト自転車のサブスクサービス」、シルバー賞はYOJO Technologiesが運営するかかりつけオンライン薬局「YOJO(ヨージョー)」、ブロンズ賞はSpartyが手がけるオーダーメードシャンプーの「MEDULLA(メデュラ)」がそれぞれ受賞した。
なお、新設した企業向け部門のゴールド賞はジョリーグッドが運営する医療に特化したVRサブスクサービス「ジョリーグッドプラス」、シルバー賞はオンリーストーリーの審査制決裁者マッチングプラットフォーム「チラCEO」、ブロンズ賞はイプラの自動車業界に特化した売り場作り支援サービス「エアプラ」がそれぞれ受賞。スポンサー賞はパンフォーユーが手がける冷凍パンの定期便「パンスク」が受賞した。
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