MEGAドン・キホーテ渋谷本店のルーズソックスの売り場
Image by: ドン・キホーテ
1990年代のトレンドアイテムのリバイバルブームを背景に、ルーズソックスの流行が再燃している。ドン・キホーテでは今年1〜10月までの10ヶ月間において前年同期比で売り上げが2倍以上伸長。ウィゴーやしまむらでは今年から取り扱いを開始するなど、小売店も熱視線を注いでいる。
◇長さは50〜80cmが人気
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ドン・キホーテではMEGAドン・キホーテ渋谷本店をはじめとする都心の駅前立地の店舗を中心に、今年3月からルーズソックスの売り上げが増加。長さは50cmが最も人気で、僅差で80cmも支持されているという。
今年7月から新たにルーズソックスの販売を始めたウィゴーでは毎月売り上げが伸びている状況で、9月には欠品状態となったという。売上本数は累計で2000本を超えた。長さは60cm、80cm、120cmの3型のうち、ドン・キホーテと同様に60cmと80cmのホワイトが人気。同じく10月下旬から販売をスタートしたしまむらでも「しまむら」ブランドで50cmと100cmのホワイト、「アベイル(Avail)」ブランドで50cmが売れ筋となっている。
ウィゴーとしまむらはルーズソックスの仕入れを開始した理由として、SNSの投稿でルーズソックスのコーディネートが増えたことや、Y2Kファッション(2000年代初期のファッションスタイル)ブームの到来を挙げている。実際にインスタグラムでは「#ルーズソックス」のハッシュタグを付けた投稿が3.2万件(12月8日時点)集まり、学生を中心に多数のルーズソックスコーディネートが検索結果の画面に並んでいる。
◇ピンク、ブラック、ネオングリーン......令和ギャルのルーズソックスはカラー展開が豊富
1990年代の“コギャル”が履いていたルーズソックスとの大きな違いは、制服だけではなく私服にも取り入れていること。売れ筋カラーは王道のホワイトだが、私服にもコーディネートしやすいように、小売店舗で取り扱うルーズソックスのカラー展開はホワイトに加えてピンクやブラック、オフホワイト、ブルー、ネオングリーンなど豊富だ。
ルーズソックスの10月単月の売り上げが前年比6倍で推移したというタビオでは、オフホワイトやブラックといったカラーを中心に伸長。同社によると、大人の女性がサイドゴアブーツなどに合わせる履き方が今回の特徴となっているという。
タビオで扱っているルーズソックス関連商品
靴下屋「無地リブルーズソックス」(税込1100円)
Image by: Tabio
ドン・キホーテは「スタイルやシーンを問わず、広く取り入れられているルーズソックスの展開を強化し、Z世代の方から『ルーズソックスを買うならドン・キホーテ』と言われるような品揃えを目指す」(商品担当者)という考えから、12月中旬から地雷系女子に向けてブラックや、ブラックとホワイトのボーダーデザインのルーズソックスの販売を開始する予定。また、平成カルチャーのリバイバルブームへの対応として、当時の女子高生に多く愛用されていた長さ180cmのスーパールーズソックスの展開も予定している。
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