バルクオムのコーポレートサイトより
クールジャパン機構が、メンズスキンケアブランド「バルクオム(BULK HOMME)」への出資を11月5日に発表した。出資額は非公開。日本製化粧品は中国を中心にアジアで注目されており、男性用化粧品に関しても海外展開が期待されている。クールジャパン機構はバルクオムが海外で広く利用される成功事例となることを目指し、今後の日本製男性用スキンケアブランドの海外進出時の参入障壁低減につなげる考えだ。
バルクオムは「メンズスキンケアブランド世界シェア No1」をミッションに掲げ、2013年にデビュー。シンプルなモノトーンの容器デザインが特徴で、水分バランスを整える成分に着目した日本製の高品質な商品を展開している。自社ECを活用したD2Cをビジネスモデルとし、SNSやKOLを活用したデジタルマーケティングを得意とする。過去には、サッカー仏代表のエムバペ選手や、最近では俳優の木村拓哉をアンバサダーと起用するなどでも話題を集めた。法人化した2017年からは台湾を皮切りに、中国や韓国、香港などアジアでの展開をスタート。2019年には化粧品業界における世界3大アワードのひとつとされる「Cosmoprof Awards」のヘアプロダクト部門で、シャンプー製品「THE SHAMPOO」が日本のメンズブランドとして初めてグランプリを受賞した。2020年5月からはイギリスとフランスなど欧州への進出を果たし、現在の販売市場は10ヶ国を超える。ヨーロッパ進出に合わせ、外箱を従来のプラスチック製からFSC認証を受けた紙素材に刷新するなど、サステナビリティ活動にも取り組んでいる。
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同社はこれまでにも、三井物産やニッセイ・キャピタル、丸井グループ、DIMENSION、きらぼしキャピタルなどから資金調達を実施。今回の資金調達ラウンドにおいては、クールジャパン機構のほか、中国で「エスティ ローダー(ESTEE LAUDER)」などの欧米ブランドや日本のコスメティックブランドの販売や広告宣伝を手掛けるUSHOPAなどが出資した。今後は、中国市場への参入支援に定評のあるUSHOPALを事業パートナーとした中国事業の拡大や、既展開国での事業拡大および新規展開国への進出など、国内外での事業展開を加速させる。
■クールジャパン機構:公式サイト
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