「イッセイ ミヤケ(ISSEY MIYAKE)」は11月1日、ホリデーシーズンの新作アイテム 「ウール シェル ニット(WOOL SHELL KNIT)」を発売する。同ブランドの2021/22年秋冬コレクションのテーマは「As the Way It Comes to Be -生まれたままで-」。 自然界に存在するありのままの色と形を一枚の四角い布に落とし込み、そこから生まれる有機的な美しさと強さが表現されている。
「ウール シェル ニット」シリーズは、浜辺で拾った小さな貝殻が発想源。ねじれが施されたテクスチャーが特徴で、広げると市松模様になり、凸凹感のある編み地が表現できる「リンクス編み」という技法が用いて作り出された。一つ一つの四角がクルクルとねじれ、小さな巻貝が無数に並んでいるような素材は、極細のウールとハリのあるナイロンの混紡糸で編まれ、伸縮性と軽さを兼ね備える。縮んでいるニットに袖を通すとねじれが広がり柔らかなフォルムになり、着用することで陰影や表情の変化を楽しむことができるデザインとなっている。
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Eテレ「デザインあ 解散!」の企画制作、21_21 DESIGN SIGHT、「虫展 -デザインのお手本-」などを手がけるデザイナー・岡崎智弘が、ニットの柔らかさ、袖を通すことで生まれるいきいきとしたその表情を映しだすストップモーション映像を撮影。同日よりブランド公式ウェブサイト、インスタグラム、ショップにて公開される。
岡崎は、作品コンセプトについて以下のように述べている。「ウール シェル ニットが持つ、組成や物性から動きをとりだすようにして、映像の中のアニメーションができています。このシリーズの特徴である、貝殻のように渦巻く服の構造のディテールから始まり、 服自体がその構造のままに動き、服の質感とデザインを体感するように映像は展開していきます。服というものは人間の身体や気持ちと物とを繋いでいるものだと思っています。服のデザインは、人間の生活 や感情、身体と向き合ったものづくりだと感じています。そこにある人の喜びや感情を観察するように、映像中盤では服と人とが、紙芝居のようなアニメーションで展開していきます。目で見る豊かさにのせて、 服と人の関係性から生まれる感情や感覚を引き出したいと思い、映像をデザインしました。この映像を見た人に、さまざまな感覚が生まれ、イッセイ ミヤケのものづくりの先に見ている人々の豊かさや服を着る喜びを、映像で体現したいと思いました」。
「ウール シェル ニット」シリーズは、11月1日から全国のブランドショップおよびECサイトで販売される。同シリーズは、ワンピース2型、トップス2型、パンツ1型、バッグ2型、グローブ1型、帽子1型、ソックス1型で構成され、価格帯は4,400円から6万9,300円まで。
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