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資生堂は9月17日、プレステージスキンケア製品の生産と物流を担うサプライチェーンの新拠点として、大阪・茨木市に大阪茨木工場と西日本物流センターを2020年12月に竣工したと発表した。新拠点は、工場、物流、コンシューマーセンター、一般向け工場見学コースの4つの機能を備えた新しいコンセプトのサプライチェーンのハブとして9月から始動する。同拠点には約635億円が投資され、土地面積7万2,435平方メートルで地上7階までの規模の施設になる。
資生堂は、2030年までにスキンビューティー領域において世界ナンバーワン企業になることを目標に、2021年~2023年の主要戦略では「高収益構造への転換」「スキンビューティーへ注力」「成長基盤の再構築」を掲げている。今回、「高収益構造への転換」として生産性の向上、「スキンビューティーへ注力」として生産体制の強化、「成長基盤の再構築」としてサステナビリティを意識した生産供給体制を整える目的で茨木市の新拠点が設立された。
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同拠点は、生産から輸送までにかかるコストや環境負荷を軽減する目的で、生産を担う工場と物流センターが併設されている。また、地域に開かれた工場として一般向けの工場見学コースと、ユーザーの声をものづくりに生かすためのコンシューマーセンターの分室も新たに設置された。
資生堂は、IoTやAIなどの最新技術の採用や優良な労働環境の保証により、業界をリードできるモノづくりの体制を構築していきたいとしている。また、アフターコロナを見据えた、将来予想される国内外の化粧品需要拡大に対応するため、2019年の那須工場、今回の大阪茨木工場に続き、福岡久留米工場が来年2022年度上期に稼働予定。
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