ギャルソンやセリーヌも作品を使用、芸術家クリスチャン・マークレーが国内初の大規模個展を開催
クリスチャン・マークレー「リサイクリング・サークル」2005年
Image by: Photo:Osamu Watanabe © Christian Marclay. Courtesy Gallery Koyanagi, Tokyo.
クリスチャン・マークレー「リサイクリング・サークル」2005年
Image by: Photo:Osamu Watanabe © Christian Marclay. Courtesy Gallery Koyanagi, Tokyo.
ギャルソンやセリーヌも作品を使用、芸術家クリスチャン・マークレーが国内初の大規模個展を開催
クリスチャン・マークレー「リサイクリング・サークル」2005年
Image by: Photo:Osamu Watanabe © Christian Marclay. Courtesy Gallery Koyanagi, Tokyo.
アーティストのクリスチャン・マークレー(Christian Marclay)が、東京都現代美術館で国内初の大規模個展「クリスチャン・マークレー トランスレーティング[翻訳する]」を開催する。会期は11月20日から2月23日まで。
クリスチャン・マークレーは1955年、アメリカ・カリフォルニア生まれ。マサチューセッツ芸術大学を卒業後、ハーバード大学に匹敵する難関私立大学クーパー・ユニオンで学ぶ。1979年にターンテーブルを使用した最初のパフォーマンス作品を発表し、以降レコードをインタラクティブな楽器として扱うアーティストとして脚光を浴びる。即興演奏のほか、聴覚と視覚の結びつきを探る美術作品も発表。代表作に、約3000本の映画から時計が映っているシーンのみを抜粋し、24時間の流れと正確に同期するように編集された「ザ・クロック」がある。同作は第54回ヴェチア・ビエンナーレで金獅子賞を受賞し、公式展示の中でも最も優れたアーティストとして評価された。近年では、「セリーヌ(CELINE)」の2019年春夏コレクションや、「コム デ ギャルソン・シャツ(COMME des GARÇONS SHIRT)」の2022年春夏コレクションなどでグラフィックが使用されるなど、ファッション業界でも注目を集めている。
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クリスチャン・マークレー展では、マークレーの「視覚と聴覚の経験等価性を追求し、別の感覚に置き換えることで世界を読み解く」というユニークなアプローチを「翻訳(トランスレーティング)」と解釈。コンセプチュアルアートや、パンクミュージックに影響を受けた初期のサンプリング作品や、「音を見る/イメージを聴く」という体験に鑑賞者を導く大規模なインスタレーションなどを展示する。
また会期中には、コムアイや大友良英、∈Y∋、山川冬樹らをはじめとするアーティストによる演奏会を実施。マークレーの「グラフィック・スコア(図案 楽譜)」が複数回にわたって演奏されるという。
■クリスチャン・マークレー トランスレーティング[翻訳する]
会期:2021年11月20日(土)~2022年2月23日(水・祝日)
会場:東京都現代美術館 企画展示室1階
住所:東京都江東区三好4-1-1
時間:10:00~18:00 ※展示室入場は閉館の30分前まで
休館日:月曜日、年末年始(12月28日〜1月1日)、1月11日 ※1月10 日、2月21日は開館
観覧料:一般 1800円/大学生、専門学校生、65 歳以上 1200円/中高生 600円/小学生以下無料
問い合わせ先:050-5541-8600(ハローダイヤル/9:00~20:00 年中無休)
東京都現代美術館:公式サイト
クリスチャン・マークレー「リサイクリング・サークル」2005年
Image by: Photo:Osamu Watanabe © Christian Marclay. Courtesy Gallery Koyanagi, Tokyo.
クリスチャン・マークレー「無題 (グラフィティ・コンポジションシリーズより)」 1996-2002
Image by: © Christian Marclay. Courtesy Paula Cooper Gallery, New York.
クリスチャン・マークレー「叫び(オレンジと青の振動)」 2019年
Image by: © Christian Marclay. Courtesy Paula Cooper Gallery, New York.
クリスチャン・マークレー「コンチネンタル(ボディ・ミックスシリーズより)」 1991年
Image by: Photo:Steven Probert © Christian Marclay. Courtesy Paula Cooper Gallery, New York.
フォノギターを弾くクリスチャン・マークレー 1983年
Image by: Photo:Steve Gross © Christian Marclay. Courtesy Paula Cooper Gallery, New York.
クリスチャン・マークレー「エフェメラ:ミュージカル・スコア[部分]」 2009年
Image by: © Christian Marclay & by mfc-michèle didier. Courtesy Paula Cooper Gallery, New York.
クリスチャン・マークレー
Image by: Photo by The Daily Eye
クリスチャン・マークレー「アクションズ:Froosh Sploosh Wooosh Sskuusshh Splat Blortch (No.2)」 2014年
Image by: © Christian Marclay. Photo © White Cube (George Darrell)
クリスチャン・マークレー 「フェイス(恐れ)」 2020年
Image by: © Christian Marclay. Courtesy Gallery Koyanagi, Tokyo.
クリスチャン・マークレー 「無題」 2004年
Image by: © Christian Marclay. Courtesy Paula Cooper Gallery, New York.
クリスチャン・マークレー 「サラウンド・サウンズ」2014-2015
Image by: Photo:Ben Westoby © Christian Marclay. Courtesy White Cube, London, and Paula Cooper Gallery, New York.
クリスチャン・マークレー 「無題(架空のレコードシリーズより)」 1992年
Image by: Photo: Steven Probert © Christian Marclay. Courtesy Paula Cooper Gallery, New York.
クリスチャン・マークレー「リサイクルされたレコード」 1981年
Image by: Collection of the artist © Christian Marclay. Courtesy Paula Cooper Gallery, New York.
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