「クロシェット」とは首にかけられる、鍵を収納できるアクセサリーのこと。語源はフランス語の「小さい鐘」だそうで、名前の通り鐘のような形をしており、中にキーをしまえるという仕組みだ。鞄にアクセサリーとして付けるもよし、首から下げてネックレスのように使うもよしの実用的な万能アイテムだ。
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「クロシェット」はあの「エルメス(Hermes)」が発祥だと言われている。「エルメス」の名作ケリーバックの南京錠をモチーフにしたキーホルダー、カデナから着想を得て出来上がった。ちなみにケリーバッグは、1950年代末にハリウッドスターからモナコ公妃へと華麗な転身を経たグレース・ケリー(Grace Kelly )がパパラッチから妊娠したお腹を隠すのにこのカバンを使ったことからこの名前になっている。話はずれたが、「クロシェット」を作り出したのは後に「メゾン・マルジェラ(Maison MArgiela)」を立ち上げるマルタン・マルジェラ(Martin Margiela)なのだ。マルジェラが「エルメス」のデザイナーとして活躍」していた1997年~2003年のコレクションは「マルジェラ期」と呼ばれて愛されている。そんな「マルジェラ期」にマルジェラが残した大きな財産のうちのひとつがクロシェットなのだ。その後、「エルメス」だけでなく「メゾン・マルジェラ」からもクロシェットは展開されて広まっていった。
そんな名高い歴史を持つクロシェットだが、今では様々なブランドから展開されている。「エルメス」や「メゾン・マルジェラ」と同様に革製のものが多く、コーディネートにひとつ追加するだけで上品さが加わるのが魅力だ。ネックレスよりも存在感があるが、鞄ほどスタイルを選ばない大きさもちょうど良い。キャッシュレスが進み、お財布とケータイが一体化しつつある今、スマホとキーケースだけ持ってちょっとしたお出かけをする際にもぴったりなアイテムだ。
毎日の生活に1点上質なアイテムを加えたい人にも、大切な人への贈り物を考えている人にもクロシェットをおすすめしたい。あなただけのクロシェットを見つけてお出かけの相棒にしてみてはどうだろうか。
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