D2Cのインキュベーションカンパニー3rd inc.が展開するのはアパレルにコスメ、ライフスタイルグッズなど多岐にわたり、ビジネスモデルもブランドによってさまざまだ。中でも同社の強みであるクリエイターやアーティストとコラボレーションしたブランドビジネスはSNSを活用し順調に成長を続けている。今回は、インフルエンサーでありフリーランスのクリエイティブ・ディレクターとして3rd inc.と業務委託契約を結び活躍する影山カレンさんと3rd inc.の小島和志さんにインタビュー。働き方もさまざまな3rd inc.で働くことの魅力や、これから展開予定の新ブランドについて話を伺った。
影山 カレンさん
京都出身。大学在学中よりモデル、インフルエンサーとして活動。卒業後はウェブデザイン会社の正社員として働きながらインフルエンサーとしても活躍。退社後に上京し、現在は東京を拠点にフリーランスとして国内アパレルブランドのプロモーションや広告クリエイティブの制作に携わる。また自身の情報発信にも力をいれており、オフィシャルサイト、Instagram、WEAR、YouTubeなどのSNSを中心にファッションやライフスタイルを発信している。
Instagram @karen_kageyama
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小島和志さん/3rd inc. 経営幹部
大学卒業後、フリーランスのグロースハッカーとして上場企業を中心に事業改善に携わり、2016年4月 創業期の3rdにジョイン。ブランドマネージャーとして10以上のブランド立ち上げ、グロースを担当。現在、経営幹部として採用や事業開発に取り組む。
―影山さんはフリーランスとして3rd inc.でお仕事されているそうですが、お二人はいつ頃から一緒にお仕事を?
小島さん(以下、敬称略):2020年の春頃、僕らが新しいブランドを立ち上げる際に影山さんにクリエイティブ・ディレクターとしてジョインしていただいたのが最初です。ここ1年くらい業務委託としてご一緒していて、8月に立ち上がる新ブランドのクリエイティブ・ディレクターとしても参加してもらっています。
影山さん(以下、敬称略):出会ったのは私がちょうど上京してフリーランスになったばかりの頃でしたね。もともとはインフルエンサーとして活動しながら大阪のデザイン会社で働いていて、その会社が副業OKで柔軟に働ける会社だったこともあり、副業もしつつ自分で取ってきた案件を会社で担当するなど、その頃からフリーランスに近い働き方をしていました。少しずつSNSのクリエイティブ制作などの仕事が増えていき、上京してから本格的にフリーランスとして活動しています。
―クリエイティブ・ディレクターの仕事内容とは?
小島:僕らがまず「こういうブランドをつくりたい」という企画を起こして、それに対してどのようなクリエイティブで進めていくべきなのか、ブランドの世界観を一緒につくりあげていくお仕事です。コアな部分は僕らが決めますが、ロゴ作成や撮影のディレクション、SNSのクリエイティブ制作など細かい見せ方の部分を一緒にディスカッションしながら決めていきます。新ブランドは今年の3月頃に企画がスタートし、チームビルディングの段階で影山さんが適任だと話が上がって、5月頃にジョインしてもらいました。
影山:今回ローンチするのはアパレルなので、私はデザイナーさんがつくった商品をどのように見せるのがベストかを突き詰め、ブランド全体の世界観を決める役割として入っています。
―ぜひその新ブランドについても教えてください。
影山:「ESICA(エシカ)」という20代後半~40代まで幅広い層の女性に向けた、ワンマイルウェアとしての要素もありながら外でも着られる、シンプルなライフスタイルに取り入れやすいブランドです。このブランド最大の特徴は、“全身コーディネートのセット販売”をするというところで、例えばシャツワンピースとボトムスのセットやカットソーとスカートのセットなど、全身コーデで購入できるんです。今、お洋服が好きでもコーディネートに悩む方という方は多く、そんなときに「ESICA」の服ならコーディネートのセットそのままでもいいし、手持ちのもの単品で組み合わせてもいい。1セットあれば一気にコーディネートが広がります。1つのアイテムをベースに3.4種類のコーディネートを展開するので、購入した商品がほかにどのようなコーディネートができるかというアイデアも得られます。
小島:ビジュアルもファッション雑誌のような見せ方をするので、服に対してのさまざまなヒントを見つけていただけると思います。「ESICA」は、服が好きな人だけじゃなく、困っている人まで助けられるブランドです。他社のアパレルブランドでも商品のコーディネート提案自体はありますが、コーディネートとしての売り方をするブランドはないのではないでしょうか。SNSの立ち上げからスタートして、8月からECのみで販売しています。
―とても話題になりそうなブランドです。影山さんご自身のフリーランスとしての働き方についてもお聞きしたいです。
影山:私はインフルエンサーをしていることもあり、ほとんどの仕事がSNSを通じてスタートするなど、一般的なフリーランスの仕事とは少しかけ離れているかもしれませんが、自分のアカウントを通じてどんな仕事をやっているのか知っていただくことも多く、そこからお仕事をいただくことが多いですね。働き方としては、業務委託契約を結んで長期的にお仕事をさせていただいている会社が数社あるほか、単発のクリエイティブ制作のお仕事やモデル業など、仕事の種類はさまざまです。
―フリーランスになりたいという方は今とても多いですよね。
影山:実際に私の周りでもフリーランスになろうかと悩んでいる女性は多いです。有り難いことに相談を受けることも多いのですが、20代後半くらいの女性って、ちょうどライフスタイルの変化について考えるタイミングだったりするんですよね。たとえばそのくらいで結婚や出産について考えはじめる人や、20代で培ったスキルを活かして新しいステージにいきたいと考えている人など。もっと今いる会社よりも働きやすくて柔軟性のある会社に入りたいという人も私の周りにたくさんいます。自分自身もそうですが、フリーランスの働き方というのが幅広くなってきたことも、なりたいと考える人が増えた理由としてあると思います。
―3rd inc.はフリーランスにとって働きやすい会社ですか?
影山:はい、かなり働きやすいと思います。3rd inc.のチームメンバーはもともとスキルが高くハイレベルな方々が多いですが、なにより皆さん独自のリレーションを持っている方が多い印象です。なので、さまざまな仕事を会社の組織のなかだけでやりきるのではなく、協力してくれるたくさんの外部のパートナーの方たちとも協力しているからこそ、こんなにもいろいろなサービスを広げてこられたんだと思います。3rd inc.の方々は小島さんもそうなのですが、本人に力があるのはもちろんですが、集めた人たちを束ねる能力がすごいというのもあります。1つのプロジェクトに対して、他の会社だったら3人で頑張ってやろうとするところを、あえてスキルの高い人たちをいろいろなところから引っ張ってきて、それをチームとしてまとめ上げる。そこが素晴らしいなといつも感心しています。
小島:何かしらの強みがある方やそれらを最大限発揮したいと考えている方を僕らは求めていて、それらがあるのであれば正社員でもWワークでもフリーランスでも、働き方は自由に選択してほしいと思っています。あとは、「これをやりたい」「つくりたい」という企画を何か持っていて、それに対して高い熱量を持つ方も歓迎します。僕らのブランドのつくり方は、まず社内で企画をスタートして形にしていき、そこから影山さんのような外部のプロフェッショナルな方を集めるパターンと、もともとの熱量が高い人がうちのリソースを使って立ち上げていくパターンがあるので、どちらの人材も求めています。
―何かしらの強みを持った方にはぜひ挑戦してほしいですね。具体的に求める強みはありますか?
小島:例えば影山さんのようなブランドの世界観をつくりこめるという強みや、チームを束ねていく強みのある方など。僕はどちらかというとマーケティング寄りの人間なのですが、同じように数字を分析して顧客に対してリサーチするマーケティングの強みなどですね。また新ブランドもそうなのですが、リアル店舗のないECのみの販売が今後も増えていくので、SNS上でライブ配信や動画配信ができるインフルエンサー的なスキルを持っている方も求めています。
―最後に、小島さんから見た働く環境についても教えて下さい。
小島:僕は共働きのため家事や育児の役割が決まっているのですが、その役割を優先できる環境が3rd inc.にはあります。僕らは2016年の創業時からリモートワークだったので、コロナが流行するよりもずっと前から今の働き方が当たり前でした。ただ、リモートワークや家庭の事情があると、どうしても使える時間自体が限られてくるので、かなり綿密に数字の目標をたててそれを注視するようにしています。どちらかというとプロセスよりも結果を見る会社ですから、成果を出す能力がある方であれば、自分にとって働きやすい雇用形態で、かつワークライフバランスをとりやすい会社です。今まさに自分の強みを活かし、働き方を変えたいと考えている方がいれば、ぜひ応募してほしいなと思っています。
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