ビームス、ベイクルーズ、ユナイテッドアローズの3社が販売員を対象にした合同勉強会を続けている。各社の知恵やノウハウを共有し、販売員のスキルアップや地位向上を図るのが狙いだ。19年の8月に1回目、20年2月に2回目を開催したが、3回目はコロナ禍の影響で1年以上を経て、8月4、5日にオンライン形式で行った。
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2回目までは各社の販売員が代表として登壇し、接客のノウハウやファッションに関する知識の習得法、ファン作り、新人教育などについて語り、それについて参加した3社の販売員がグループディスカッションを行う形式だった。今回は4日にメンズ、5日にウィメンズのブランドを担当するディレクターが登壇し、ファッションを好きになったきっかけや自身がディレクションするブランドや販売する商品に込めた思いなどを語り、その後、オンラインで参加した全国の販売員が小グループに分かれ、ファッションの価値や自分たちの存在意義、コロナ下の店頭でどんな働き方をするべきかなどを話し合った。
今回の勉強会を通じて「社員に共通するのはファッションを好きだという気持ち。それを再確認することで(販売員)のモチベーションを上げたい」(ベイクルーズ)。ブランドのディレクターを講師に選んだのは「服を売ることでお客様を幸せにするのが我々の仕事なので、それを作る側の思いを共有する場を作りたかった」(ユナイテッドアローズ)からだ。
この1年、休業や時短営業などを強いられた経験を経て「販売員がストレスを感じているのは事実だが、ネガティブに状況を捉えるより、人の心を動かすことのできるこの仕事のやりがいを思い出すきっかけになれば」(ビームス)という。勉強会は継続し、次回以降は販売員だけでなく、商品企画、販促やEC担当など幅広い職種にも対象を広げることも考えている。
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