繊維商社の豊島が、廃棄された漁網を回収して繊維原料にする取り組み「アンタングルイット(UNTANGLE IT)」において、アパレルやスポーツウェアなどの服飾副資材を手掛けるSHINDOとの連携を発表した。新製品の開発推進および用途範囲の拡充を目的とし、今後はアンタングルイットの繊維を使用した高品質テープの展開を予定している。
アンタングルイットでは、回収業者が回収した使用済みの漁網を選別や加工を経てアパレル製品に適した繊維にリサイクルしている。豊島は昨年6月に発表したSDGs宣言で5つの使命を設定し、アンタングルイットはそのうちの「地球に優しい素材づくり」への貢献を目指した取り組みと位置付けている。
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SHINDOは、1970年にテープやリボンなどアパレル製品の副資材メーカーとして創業。国内だけではなくパリやニューヨークに6店舗を出店し、欧米やアジアに16の販社を開設している。
漁網は年間約64万トンが放流されている海洋ごみの一種。耐久性や摩擦性に優れ、高品質の合成素材を使用しているため、放流中に海洋動物に絡まり怪我や死を引き起こしていることからゴーストフィッシング(意図せぬ捕獲)と呼ばれている。豊島は今回の連携を通じて漁網のリサイクルについて認知を広め、ゴーストフィッシングの削減を目指すという。
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Image by: 豊島
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