3月にオープンした「ルイ・ヴィトン」銀座並木通り店(PHOTO:SEVENTIE TWO)
LVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)とグーグルクラウド(Google Cloud)は6月16日、戦略パートナーシップを結び、新たなクラウドベースの人工知能(AI)ソリューションの開発に着手すると発表した。両社は共同でLVMHのメゾン全体の長期的な成長を促進する。今後開発される需要予測と在庫最適化を強化するAIとマシンラーニング技術は、LVMHの厳しいプライバシーとセキュリティ条件をくぐり抜けながらも、事業運営を改善するだけでなくパーソナライズを通じて顧客体験を向上させる。AIは商品開発からサプライチェーン、従業員や顧客とのインターフェースを含むLVMHのバリューチェーン全体に関わるため、グーグルクラウドの最先端テクノロジーと世界レベルのAI・MLツールが活用される。その結果、LVMHメゾンの顧客の最高水準に対応しながらも、大規模な新ビジネスユースケースの開発が可能となる。さらに、両社は共同イノベーションの機会を模索し、フランス・パリでデータとAIアカデミーを立ち上げ、当該分野での専門知識とイノベーションの加速を図る予定だ。
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LVMHのグループマネージングディレクターのアントニオ・ベローニ(Antonio Belloni)は、「前例のない今回の重要なパートナーシップは、この分野における私たちの高い野心を反映しています。お互いの業界における最高クラスのアプローチを組み合わせることで、データとAIの使用が一歩前進します。私たちにとって、プライバシー、パーソナライズ、ラグジュアリーは同義語であり、それは常に真実であり続けます。今後お客様に提供される新たな顧客体験は、まさに私たちの才能あるチームがLVMHで取り組んでいるものです。ユニークで忘れられない経験になります」と、述べている。グーグルクラウドのCEOであるトマス・キュリアン(Thomas Kurian)は、「私たちは、LVMHとこのような革新的で広範なパートナーシップを結び、クラウドテクノロジーとAI機能を通じてその革新を推進できることを誇りに思います」とコメントしている。
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