ZOZOの企業公式サイト
ZOZOが、2021年3月期通期決算のオンライン説明会で新たな計測ツール「ZOZOMAT for hands」の開発を進めていることを明らかにした。指のサイズまたは指輪自体のサイズを計測できるというもので、新規事業を手掛ける取締役兼COOの伊藤正裕氏は「ほぼ完成している」とコメントした。
同社はこれまで計測ツールとして、3D計測用ボディースーツ「ゾゾスーツ 2(ZOZOSUIT 2)」、足の3Dサイズを計測できる「ゾゾマット(ZOZOMAT)」、フェイスカラー計測ツール「ゾゾグラス(ZOZOGLASS)」を開発。2022年3月期以降は「ゾゾタウン(ZOZOTOWN)」事業の流通総額に頼らない利益構造の構築を推進する考えで、戦略の3本柱の一つとして技術ライセンス販売に取り組む計画を発表した。
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伊藤氏によると、ZOZOMAT for handsは「1ミリ以下の精度で図れる」という。「技術は共通言語に近く、海外に打って出やすい」という考えから、テクノロジーライセンスという形でグローバルを含むジュエリーメーカーがEC販売で活用することを想定している。靴の専門モール「ゾゾシューズ(ZOZOSHOES)」、コスメ専門モール「ゾゾコスメ(ZOZOCOSME)」、ラグジュアリー&デザイナーズゾーン「ゾゾヴィラ(ZOZOVILLA)」のようにゾゾタウン上で展開することは現在検討中だという。
なお、同社の2021年3月期の通期業績は、商品取扱高が4194億3800万円(前期比21.5%増)で、売上高は1474億200万円(同17.4%増)、営業利益は441億4400万円(同58.3%増)、純利益は309億3200万円(同64.5%増)と大幅な増収増益を達成。今後は技術ライセンス販売のほかにパーソナライズサービスの拡充、生産支援を成長戦略に掲げる。今期(2022年3月期)の通期連結業績予想は商品取扱高4728億円(2021年3月期比 12.7%増)、売上高1626億円(同10.3%増)、営業利益478億円(同8.3%増)、純利益333億円(同7.7%増)としている。
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