ファッションECサイト「ゾゾタウン(ZOZOTOWN)」を運営するZOZOは、国内外の500以上の厳選ブランドがラインアップされたコスメ専門モール「ゾゾコスメ(ZOZOCOSME)」を3月18日にオープンした。同日には、スマホひとつで簡単に自分の肌の色を計測できるフェイスカラー計測ツール「ゾゾグラス(ZOZOGLASS)」の発送を開始した。「ゾゾグラス」はコスメ購入時の課題であった「色選び」に関する不安や悩みを解消するツールで、すでに50万件を上回る予約があるという。
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今回、その「ゾゾグラス」を実際に体験し、使用方法と正確さを確かめてみた。 まずはゾゾタウンアプリから計測画面のカメラを起動する。そして「ゾゾグラス」をかけた状態で顔をゆっくり傾けて回し、色を認証させていく。「ゾゾグラス」についているマーカーとカラーチップをこの時に読み取り、そこから計測する人の周囲の環境光を割り出していく。そのあと「ゾゾグラス」を外した状態で、先ほどと同じように頭を傾けて、今度は自分の肌の色を読み取らせていく。 手順は非常に簡単で1分ほどで計測結果が出た。
結果は肌の色、パーツ別の色、パーソナルカラーの3種類が表示されるようになっている。計測結果は、肌の色は明るいニュートラルカラーで、ヘモグロビン量39/100、メラニン量22/100だった。ヘモグロビン量の値が高いほど赤みが強く、メラニン量の値が高いほど濃くなるということで、自分の肌への認識と概ね同じような結果だった。次に進み自分の肌の色にあったファンデーションを見てみると、「クリニーク(CLINIQUE)」や「エトヴォス(ETVOS)」といったブランドのファンデーションの中から計測結果をもとに、肌の色に近い色番が50件ほど表示されていた。実店舗でファンデーションを試すとなるとここまでたくさんの種類を一度には試すことはできないので、1分足らずでさまざまなファンデーションの中からそれぞれ自分にあった色番がわかるというのはとても便利だ。
今回は表示されたファンデーションの中から「マキアージュ( MAQuillAGE)」の「ドラマティックジェリーリキッド」を試してみた。塗ってみると自分の素肌とほぼ変わらない色で、全く違和感なく自然な仕上がりになった。普段ファンデーションを買うときは美容部員さんにタッチアップをしてもらい色を見てもらってから購入するようにしているのだが、人や店舗によって勧められるものが違うということはよくあり、多くの人が同じようなことを経験しているのではないかと思う。「ゾゾグラス」を使った診断はその点どのような状況でも機械的に判断してくれる安心感がある。また、一度計測すれば自分の肌の色に近いファンデーションの色がわかるので、それを基準に、そこからより赤みのあるもの、より明るいものなど、自分の好みに合わせて購入する際にもこの計測結果は良い指標になる。
技術の発達とコロナ禍という社会状況、またパーソナルカラー診断の流行などもあり、自分の肌を計測するソリューションやバーチャルメイクを試せるアプリなどは数多くあるが、正確さに問題があったり、そのシステムを応用した販促は特になされていないことも多い。その点、「ゾゾコスメ」は豊富なラインアップが用意されており、さらに計測ツールの精度の高さや使いやすさなど、自分に合ったコスメ探しに悩む人たちにさまざまなメリットを提供する。
現時点ではファンデーションのみが「ゾゾグラス」に対応しているが、今後はリップやチーク等、対応範囲を拡大していく予定だ。ECにおけるコスメの購入がより快適なものになることを目指す「ゾゾグラス」が、今後どのように進化していくのか一消費者として非常に楽しみだ。
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