「スピンズ」などのアパレル事業を展開するヒューマンフォーラム(京都市)は、ライフスタイル提案型ショップブランド「ムモクテキ」で、工務店の雅組(京都市)と協業し、住宅事業に乗り出す。4月23日から、新たに取り扱う家具や京都の里山の木材を使用した注文住宅、リノベーション事業の営業を始める。今後、京都への移住希望者へ向けた案内、オンライン質問会なども予定する。
ADVERTISING
【関連記事】ヒューマンフォーラム 高松に古着の無人販売実験店
ムモクテキは「いきるをつくる」をコンセプトに、日本の良いものや体に良いものを扱う。アパレルや食品、家具を販売、カフェも運営する。07年から京都の里山、京北町と美山町のムモクテキファームで、農薬や化学肥料を使わない作物を生産し、それらを活用した食品やメニューも店頭で提供している。
住宅事業では、木工家具製作の吉田木工、天然乾燥木材を扱う田中木材など、里山の資源を活用したクリエイターとも協業し、日本の伝統の家作りや家財の購入も可能にする。テラエナジーでんきと協業して再生可能エネルギーへの切り替えの相談窓口も設置し、同エネルギーの普及を目指す。
3月19日にムモクテキのホームページ内に特設ページを立ち上げ、ユーチューブでイメージ動画も公開する。
京北は古くから材木資源を供給し、北山杉の生産地としても繁栄したが、近年は人口減や高齢化、産業構造の変化で里山の資源を利用した循環が少なく、大きな環境変化を受けている。伝統的な林業の継続ができないかとも考え、ムモクテキで住宅事業を開始することにした。
ADVERTISING
PAST ARTICLES
【繊研plus】の過去記事
RANKING TOP 10
アクセスランキング
銀行やメディアとのもたれ合いが元凶? 鹿児島「山形屋」再生計画が苦境