「中川政七商店」初の複合商業施設が奈良に、スモールビジネスをサポート
(写真左から)sio代表取締役 鳥羽周作氏、猿田彦珈琲 代表取締役 大塚朝之氏、内藤廣氏、千石あや氏、中川政七氏
Image by: FASHIONSNAP
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「中川政七商店」初の複合商業施設が奈良に、スモールビジネスをサポート
(写真左から)sio代表取締役 鳥羽周作氏、猿田彦珈琲 代表取締役 大塚朝之氏、内藤廣氏、千石あや氏、中川政七氏
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中川政七商店が、創業の地 奈良に初の複合商業施設「鹿猿狐ビルヂング」を開業する。オープン日は4月14日。施設内には旗艦店「中川政七商店 奈良本店」をはじめ、関西初出店となる「猿田彦珈琲」や、ミシュラン一つ星掲載店「sio」によるすき焼きをメインにした新業態「㐂つね(きつね)」などを展開する。2月12日の今日記者会見を開催し、中川政七商店の中川政七代表取締役会長らが出席した。
同社は、奈良を活性化するスモールビジネスを対象とした支援プロジェクト「N.PARK PROJECT」を2020年にスタート。奈良県が全国で6番目に外国人観光客が訪れる街でありながら、観光客による消費が伸び悩んでいることから、個人店によるスモールビジネスをサポートし、奈良のまちづくりに取り組んでいる。同施設はN.PARK PROJECTの活動の一環で、奈良を活性化させるための拠点として奈良市本林院町(ならまちエリア)に開業し、産業観光のモデルケースになることを目指す。施設名は、中川政七商店のロゴにもデザインされている鹿に加えて、猿田彦珈琲の猿、㐂つねの狐といった三匹の動物から命名。コンセプトに「路地を巡り出会う、触れ、学び、味わう奈良」を掲げ、ワークショップなど様々な体験型コンテンツも提供する。
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設計デザインは建築家の内藤廣が担当。開放的なガラス窓と周囲の街並みを生かした瓦屋根が特徴で、骨組みは現代技術を駆使した鉄構造に仕上げることで奈良の伝統を継承しながら先進性を表現する。敷地面積約416平方メートルの3階建ての建物で、1階に猿田彦珈琲と㐂つね、1階と2階に中川政七商店 奈良本店が出店。中川政七商店 奈良本店では限定アイテムをはじめ、約3000点の商品が揃う。最上階にはN.PARK PROJECTの拠点として中川政七商店による初のコワーキングスペース「JIRIN」を展開。JIRINについて中川会長は「志ある人と共に学びながら、商売をサポートしていける場にしていきたい」と話し、今後経営講座やトークイベントなどの開催を予定しているという。
近隣施設では、中川政七商店初の直営店として1985年にオープンした「遊 中川本店」を中川政七商店 奈良本店の一部としてリニューアルするほか、茶道の新しい楽しみ方や学び方を提案する「茶道 奈良町店」、300余年の歴史をアーカイヴ展示する「時蔵」、手績みや手織り麻のものづくりに触れられる「布蔵」を設け、中川政七商店の歴史を体験できる様々なコンテンツを展開する。
中川政七商店の千石あや代表取締役社長は「現在の工芸品産地出荷額は1980年代のピーク時から6分の1程度まで低迷している。工芸と街づくりは密接に関係しており、工芸が活発になるには、モノ作りだけではなく、産地の活性化が必要」とコメントし、同施設の運営を通じて日本の工芸文化の再興と未来への継承を目指すという。
■鹿猿狐ビルヂング
開業日:2021年4月14日(水)
住所:奈良県奈良市元林院町22番
鹿猿狐ビルヂング:公式サイト
(写真左から)sio代表取締役 鳥羽周作氏、猿田彦珈琲 代表取締役 大塚朝之氏、内藤廣氏、千石あや氏、中川政七氏
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