10. DAIWA 電動リール
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F:ベストバイ最後のアイテムはダイワの電動リール。インタビュー中、ずっと横に大事に置かれていて気になっていました。
南塚:この話だけで1時間は喋れます(笑)。
F:そんなに(笑)。それにしても黄金のインパクトと重厚感がすごいです。
南塚:糸が1200mほどあるんですよ。深海1000mまで仕掛けを落とさないと釣れないベニアコウという幻の魚がいて、一回だけ借り竿で試してみたんですが性能が悪くて全然釣れなくて。釣り友達に「買え買え」と言われて買ってしまいました。
F:ベニアコウはどんな魚なんですか?
南塚:深海で釣れる魚はだいたい真っ黒なんですが、ベニアコウは真紅なんです。写真でしか見たことないんですけどね。そして超絶美味いらしいんですよ。市場価値もダントツ。ただ漁師もなかなか釣れない魚で、10回やって釣れるか釣れないか。
F:だから幻の魚なんですね。その後、釣れたんですか?
南塚:3回くらい使いましたけどまだ何も釣れてないです(笑)。冬の時期に釣れる魚らしいので、何とかしてこの冬釣りたいなと。
F:しかしこんなに大きくて本格的なリールは初めて見ました。おいくらしたんですか?
南塚:30〜35万円くらいですね。重さや見た目がマシンっぽくて、カッコ良いでしょう。でも何も釣れていないから元が全く取れていなくて焦ってます。
今年を振り返って
F:今年のお買い物を振り返るとどんな1年でしたか?
南塚:いつもは膨大な情報に流されて意味もなく買ってしまいがちですが、今年は例年より「本当に欲しいもの」を買えた点数は多かったと思います。
F:それは充実していましたね。いま狙っているアイテムはありますか?
南塚:釣り船かな。釣り竿も一本狙っているのがあって、釣りたい魚もいっぱいある。
F:頭の中、釣りのことでいっぱいですね(笑)。アート業界は今年一年振り返ってみるといかがでしたか?
南塚:アート業界も転換期を迎えています。今まであまりにもイベントが多すぎて、アートフェアや展覧会もある種の"情報合戦"みたいになっていたところがあったと思います。各ギャラリーが疲弊しているものの、そのサイクルに乗らないといけないというある種の恐怖心みたいなものに掻き立てられていた部分があったので、コロナを機に一旦ちょっと落ち着いた気はしますね。
F:NANZUKAとしては様々なプロジェクトで話題を集めました。
南塚:鮨レストランやホテル、ユニクロとのコラボなど様々な協業プロジェクトが実現した一年でしたが、これらはすべて昨年のうちに仕込んでいたものでした。印象に残っているのは、今年パルコミュージアムで開催した展覧会です。パルコミュージアムでキャンセルになった枠が出て、僕もちょうどアートフェアの為に用意していた作品があったので、お互いにリカバーし合えたことで実現した企画でした。「一つがだめになったら全部がだめ」と考えるのではなく、次にどうアクションを起こすかを考えることが大事だと実感しましたし、今まで培ってきた人間関係や信頼関係が役に立ったので良い経験になりました。
F:来年はメインギャラリーが移転オープンしますね。
南塚:まさに裏原のど真ん中に移転します。今までのギャラリーはNANZUKAを目的に来訪してくださるような場所に構えていたので、ショッピングのついでにカジュアルに入ってもらえるようなギャラリーになったらいいなと思います。
■南塚真史
1978年東京都生まれ。2005年に渋谷の地下スペースにアートギャラリー「NANZUKA UNDERGROUND(現NANZUKA)」を開設。所属アーティストは田名網敬一や空山基、山口はるみ、横山裕一、ダニエル・アーシャムなど。ギャラリーは現在移転準備中で、2021年春に神宮前3丁目エリアにオープンする。
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