仏ロレアル(L'OREAL)が、日本発のスキンケアブランド「タカミ」を製造販売するタカミを買収すると発表した。買収額は非公開で、2021年1月下旬を目処に買収が完了する見通し。また、タカミが運営する美容皮膚科「タカミクリニック」の創業者で院長を務める美容皮膚科医の高見洋氏とブランドライセンス契約を締結した。
タカミはタカミクリニックのノウハウを活かしたスキンケアブランドとして1999年に誕生。角質ケアに特化し、美容液「タカミスキンピール」をはじめとしたスキンケア・ボディケアアイテムをラインナップしている。国内では路面店「TAKAMI GINZA」のほか、百貨店などに出店する直営店や、サブスクリプション型のEコマースを中心に展開。中国などのアジア諸国でも販売し、青いボトルデザインから「リトルブルーボトル(小藍瓶)」の愛称で知られている。ブランド単体の2019年度の売上高は約68億円。
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買収によりタカミブランドは、ロレアルのリュクス事業部のブランドポートフォリオに加わる。リュクス事業部では「ランコム(LANCÔME)」や「イヴ・サンローラン・ボーテ(Yves Saint Laurent Beauté)」「シュウ ウエムラ(shu uemura)」など26ブランドを運営。ロレアルリュクス プレジデントのシリル・シャピュイ(Cyril Chapuy)氏は「タカミはその品質の高さからアジアで高評価を得ている。同社のもつプレステージビューティトリートメントの専門知識とオムニチャネルの販売網は、 ロレアルリュクスのブランドポートフォリオにおいて補完的な役割を果たす」と評した。タカミ代表取締役社長兼オーナーの岡村雄嗣氏は「日本での21年間の成長を経て、世界をリードするビューティカンパニーであるロレアルグループの一員となり、その科学的・国際的な専門知識を得てブランドをさらに発展させていくことができることを嬉しく思う」とコメントしている。
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