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繊研plusYKKはサステイナビリティー(持続可能性)への取り組みを一段と進める。30年までに、ファスニング商品の繊維材料やビニール・プラスチック製梱包(こんぽう)材を100%、持続可能な素材や形態に切り替える。自社の温室効果ガスの排出量も18年度比で50%削減する。「YKKサステナビリティビジョン2050」を策定し、掲げた。
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商品戦略では、すでに再生材を活用したファスナー「ナチュロン」(94年から)、植物由来ファスナー「グリーンライズ」(19年から)、無水染色技術を使ったファスナー「エコダイ」(16年から)、海洋プラスチックごみを主材料にしたファスナー「ナチュロンオーシャンソースト」(20年から)などを開発している。引き続き環境配慮型の商品や技術を開発していく。
「特にナチュロンの需要が拡大しており『全てをナチュロンに切り替えたい』という取引先もいる」と関心は高い。ナチュロン以外の環境配慮型商品も世界の拠点で供給できる体制を構築して需要に対応する。
ファスナーの製造工程もCO2(二酸化炭素)排出や水の使用を削減できるものに見直し、生産設備の開発・改良を進める。同時にクイックに追加発注して在庫を抱えすぎないというアパレルのビジネスモデルの変化にも対応し、リードタイムを短縮できる機械開発にも取り組む。
廃棄物の資源化は自社廃棄物と最終製品の2軸で考え、衣料回収・リサイクルの仕組みへの対応も検討中だ。
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