メルカリと日本郵便は11月4日、両社が提供する配送サービス「ゆうゆうメルカリ便」において、フリマアプリ「メルカリ」で取引された商品を郵便ポストから発送できる「ゆうパケットポスト」を開始した(写真はメルカリの田面木宏尚上級執行役員㊨と日本郵便の諌山親副社長)。
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新サービスは、コロナ禍で非対面発送へのニーズが高まっていること受けて開発した。また「メルカリ」関連の配送件数増で配送への負荷が増加していることから、郵便ポストを活用することでこうした負荷を解消し、さらには顧客の利便性向上や新規顧客獲得にもつなげたい考え。
両社では一昨年6月から「メルカリ」の配送サービス「ゆうゆうメルカリ便」の提供を開始しており、昨年10月には小~中型の商品に対応した新規格の「ゆうパケットプラス」を開始していた。
新サービスの「ゆうパケットポスト」は、「メルカリ」で売れた商品を、専用箱を用いて郵便ポストから匿名で発送できるサービス。全国の郵便局やコンビニエンスストア「ローソン」などで販売する「ゆうパケットポスト専用箱」で売れた商品を梱包し、郵便ポストに投函するだけで発送できる。これまで「ゆうゆうメルカリ便」で発送する際には、窓口で伝票を貼り付ける必要があったが、新サービスはあて先の記入や印刷も不要な仕組みとなっており、専用箱にあるQRコードをアプリで読み取ると自動でデータが連携されるため、伝票を貼り付ける工程は不要だ。
専用箱は郵便局・ローソンでは1枚税込65円、100円ショップ「セリア」では2枚で同110円、「メルカリストア」では5枚で同300円。発送可能な荷物の大きさと重さは、ゆうパケットポスト専用箱で郵便ポストに投函可能なサイズ(縦32・7センチ×横22・8センチ×厚さ3センチ、重さ2キロまで)となっている。
メルカリの田面木宏尚上級執行役員は、11月4日の記者会見で「これからも日本郵便と連携し、より身近で便利なサービスを提供していきたい」と意気込みを語った。
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