三越伊勢丹ホールディングス公式サイトより
三越伊勢丹ホールディングスが11月11日、完全子会社の三越伊勢丹が保有する三越伊勢丹不動産の全株式をアメリカの投資ファンド ブラックストーン・グループ(The Blackstone Group)などに譲渡すると発表した。譲渡額は非公開としているが、日本経済新聞の報道によると300億円弱とみられる。
三越伊勢丹不動産は1973年2月に設立。自社で所有する物件の賃貸営業やマンションの分譲を中心に事業を展開し、不動産オーナーが所有する物件のサブリース事業・賃貸管理事業や管理組合事業にも取り組んできた。2020年3月期の売上高は30億2900万円(前年は60億2900万円)、営業利益は4億900万円(同12億1800万円)で、前年から業績を大幅に落としていた。
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三越伊勢丹ホールディングスはグループ3ヵ年計画における重点取組の一つに「不動産事業の強化」を掲げており、具体的には保有不動産を中心に商業を核とした複合用途化に向けた取り組みを推進する方針。今後は当該事業に経営資源を集中させるという。三越伊勢丹不動産の株式譲渡先はブラックストーン・グループと、その関連会社が運用または投資アドバイザーを務める特定のファンドが設立したエチゴ合同会社としている。株式譲渡実行予定日は2021年1月4日。
株式譲渡により、三越伊勢丹ホールディングスは2021年3月期第4四半期連結会計期間において、約71億円を関係会社株式売却益として特別利益に計上する見込み。
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