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「ほぼ日手帳」とは?国内外にファンを持つユニークなデザイン

ほぼ日手帳の様々なラインナップ

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ほぼ日手帳の様々なラインナップ

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「ほぼ日手帳」とは?国内外にファンを持つユニークなデザイン

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 糸井重里氏が主宰する「ほぼ日刊イトイ新聞」から製作されている「ほぼ日手帳」は、2001年の発売以来、国内外にファンを増やしています。2018年版の総売上数は78万部。ユーザーの声が反映された使いやすさと自由度の高さ、そしてユニークなデザインが支持されている「ほぼ日手帳」に注目します。

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ほぼ日手帳とは?

「ほぼ日手帳」の見開き

 2001年に「ほぼ日刊イトイ新聞」から登場した「ほぼ日手帳」。以来、毎年9月に新年度版が発売されています。

 180度開く製本、書き心地の良さ、1日1ページのスペースと24時間の時間軸が基本で、たくさん書き込むことができるなど実用性が特徴。スケジュール帳としてだけではなく、1日の行動を書き込む日記や、ダイエットの記録、家計簿としてレシートを貼るなど、様々な使い方ができます。毎日のページ下部には、ほぼ日刊イトイ新聞のコンテンツから選抜された「日々の言葉」が掲載されていて、読む手帳として楽しむことも。

 使用されている紙は、薄くて軽くインク乗りの良い「トモエリバー」。2009年版からは、グラフィックデザイナーの佐藤卓氏が本体のデザインディレクションを手掛けています。

進化する手帳

 誕生のきっかけは2001年春。オリジナルグッズ会議で挙がった手帳のアイデアがスタートとなりました。読者に手帳の商品化をアンケートで問いかけたところ多くの回答が集まり、開発が決定。「ほぼ日手帳2002」が完成しましたが、発送直後に製本に不安があることが判明し、製本強度を強化した手帳を全ての購入者に再送したことが話題になりました。

 2004年にロフトの取扱商品の公募制度「オープンバイイング」に参加したことから、2005年版より全国のロフトで取り扱いを開始しました。同年には1万7,000冊を納入。その後も販売数を伸ばし、ロフトの手帳部門売上ランキングでは14年連続で1位となっています。

商品展開は?

 ほぼ日手帳は読者やユーザーから寄せられる要望と意見をもとに、改良が重ねられてきました。初年度はナイロン製の紺色のみでしたが、ニーズに応えると共にバリエーションを広げています。「MOTHER2」や「ミナ ペルホネン(minä perhonen)」、アーティストとのコラボレーションなども人気。

 2019年版は、A6サイズ(文庫本サイズ)で1日1ページの「オリジナル」、ウォレットサイズで見開き1週間の「weeks」、A5サイズで1日1ページの「カズン」、オリジナルの英語版「Planner」の4種のフォーマットと、全89種類のカバーラインナップが発表されました。5年分の記録を1冊にまとめられる「ほぼ日5年手帳」、2月発売の「4月はじまり版」もあります。

ほぼ日手帳ともだちが拡大中

店頭に並ぶ複数の「ほぼ日手帳」

 2017年版は68万部、2018年版は78万部と販売数を伸ばし、国外にもファンを広げています。英語版は、2013年版の制作中にセレクトショップ「ARTS&SCIENCE」のオーナーでクリエイティブディレクターのソニアパークにカバーコラボレーションを依頼したところ、英語版を作りたいと逆提案を受けたことで生まれました。2014年には公式サイトが英語にも対応し、本格的に英語版の販売を開始。欧米を中心に利用者が増えています。

 インスタグラムでは「#ほぼ日手帳」や「#hobonichitecho」といったハッシュダグ、Facebookでは世界中のユーザーが集まるグループがあります。自分の書いたページや、どんな道具を使って書き込んでいるのかなど、手帳ユーザー同士で様々な情報がシェアされているようです。公式サイトでは、国内外のユーザーの声を掲載。「みんなの使い方」をピックアップし、多様なアイデアを紹介しています。

 2016年からは制作サイドとユーザーがコミュニケーションを取ることを目的に「ほぼ日手帳使ってます! 60人ミーティング」を開催。翌年には全国各地でユーザーと製作者らが直接会って話す「ほぼ日手帳 ミーティングキャラバン」がスタートしました。ファンによるオフ会なども開かれています。

糸井重里が主宰「ほぼ日」とは?

「ほぼ日」を主宰する糸井重里(ジャスダック上場時の会見の様子)

 ほぼ日は糸井重里の個人事務所「有限会社東京糸井重里事務所」として1979年に創業しました。2002年には株式会社東京糸井重里事務所に組織変更。2016年に株式会社ほぼ日に社名を変更しました。1998年創刊の「ほぼ日刊イトイ新聞」や、店舗・ギャラリー・イベントスペース「とびち(TOBICHI)」、犬や猫の写真SNSアプリ「ドコノコ」を運営しているほか、オリジナルグッズの企画・開発・販売を行っており、ほぼ日手帳もその一つ。現在では売上高全体の約7割がほぼ日手帳です。

 2017年3月16日には、東京証券取引所JASDAQ市場に上場。東日本大震災をきっかけに、社会的な存在を意識するようになったという糸井社長は、「創業時からのライバルはディズニー。みんなが集まりたくなるような場をさらに展開していきたい」とコメントしています。

>>ほぼ日がジャスダック上場、糸井重里社長が会見「ライバルはディズニー」

即売り切れの手帳も

店頭に並ぶ「ほぼ日手帳」

 ほぼ日手帳の取り扱い店舗は、全国のロフト、ほぼ日の実店舗「とびち(TOBICHI)」、公式オンラインショップ「ほぼ日ストア」など。毎年9月に最新版が発売されますが、人気のある商品はすぐに完売となるので、早めに購入した方が良さそうです。

発売日が変更に

 ほぼ日手帳の公式サイトでは、例年の混雑の影響から2019年版より、9月1日2日3日の3日間に発売日を分けることになりました。販売開始時間は、いずれの日程も午前11時からとなっています。

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