普段あまりスポットの当たることのない、化粧品開発の裏側で奮闘する研究員にフォーカスするインタビュー連載。第5回は、「キールズ(Kiehl’s)」でグローバル サイエンティフィック ディレクターを務める、ナンシー・イリヤ博士。開発に関わった「キールズ DS RTN リニューイングセラム(以下、レチノール 美容液)」は、2021年の発売から右肩上がりで売上を伸ばし、ブランドを代表する商品に成長した。9月で2周年を迎え、アニバーサリーキャンペーンを展開。キールズファンはもちろん、多くの人にキールズの商品の良さを皮膚科学の視点で伝えるべく、来日したナンシー博士。過密なスケジュールの中、「日本に来たからには日本のビューティトレンドもしっかりリサーチしたい!」と屈託のない笑顔は実にチャーミングだ。この好奇心とパワフルな情熱は一体どこからくるのか? ナンシー博士のルーツを探るべく、話を伺った。
■ナンシー・イリヤ博士:フィリピン マニラ生まれ。メルボルン大学医学部、歯学部、保健科学部で神経科学/病理学の博士号を取得。「エイボン」「エスティ ローダー カンパニーズ」などを経て、ロレアルに入社。キールズでは、サイエンスに関わるコミュニケーションや戦略、特に臨床検査及び製品のフォーミュラについて中心的な役割を担っている。ブランドを代表するキールズ レチノール美容液「キールズ DS RTNリニューイング セラム」は渾身のアイテムだという。「攻めの効果と守りのケアを両立した、攻めながら守る実力派美容液。是非、みなさんの肌で試してもらいたいです」。
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目次
幼少期の夢はポップ・スター
ーまず幼少期はどのような子どもでしたか?
ピアノを弾いて、歌を歌って…そんなことが大好きな活発な女の子でした。母いわく、曲を作ったり、詩を書いたりするなど想像力の強い子だったみたいですね。人見知りもせず、いろいろな人と話すことが好きだったみたいです。両親から聞いたところ、これは父譲りみたいです。
ー夢中になっていたことはありましたか?
子どものころはマライア・キャリー(Mariah Carey)みたいなポップ・スターになることに憧れていたの(笑)。そのころの一番の思い出といえば、ホイットニー・ヒューストン(Whitney Houston)の「Greatest Love Of All(グレイテスト・ラブ・オブ・オール)」をテディベアの格好をしてステージで歌ったこと! 歌って踊れるスターを夢見て、ジャズダンスのスクールにも通っていたんです。高校生になってからは、ダンスや歌よりもスポーツにも興味を持つようになったんです。
ーぜひ、歌を披露してもらいたいです(笑)。
日本滞在中に日本のスタッフとカラオケに行こうと話していたのですが、スケジュールが詰まっていて断念しました。今回は叶いませんでしたが、次回は是非(笑)。
ーポップ・スターからスポーツへと関心が移ったそうですが、どんなスポーツをされていたのですか?
水泳、バスケットボール、テニスなどアクティブに体を動かせるものは何でもトライしていました。特に水泳は今でも大好き。今朝もホテルのプールで泳いできたんです。全身運動にもなるしリラックスできるので、ずっと続けています。
ー歌やダンス、スポーツとアクティブな印象があるのですが、幼少期の経験が今に役立っていることはありますか?
今でこそ、公の場で歌を披露することはないですが(笑)、人前で話したりプレゼンしたりする「パブリック・スピーキング」のスキルは、子どものころの経験が役に立っているように感じます。緊張せずに自信を持って話せるのは、幼少期に何かを表現したり、人に見せたりすることが好きだった経験が生きているんじゃないかと思います。
進路のきっかけはあの人気海外ドラマ
ー活動的な幼少期を経て、生物医学の世界を目指そうと思ったきっかけは何ですか?
きっかけは14~15歳時に流行っていたドラマ「X-ファイル」! 皆さん、ご存知かしら。いつもハラハラドキドキの展開が面白くて大好きだったの。
ー意外なきっかけですね!「Xファイル」は日本でも人気でした。科学では説明ができない未解決事件に、2人のアメリカ連邦捜査局(FBI)捜査官が協力しあって謎を解き明かしていくんですよね。
そうそう。男性捜査官のモルダーと女性捜査官スカリーのコンビが最高だった。スカリーは物理学を専攻した医学博士という役なんだけど、それがクールでカッコ良くて!生き物がなぜ死ぬのか、病気にかかるとどのように死に至るのか…「なぜ?」「どうして?」を追究する仕事に魅力を感じました。彼女を演じた俳優「ジリアン・アンダーソンみたいになりたい!」と思ったのが、この道に進むようになったきっかけかもしれません(笑)。
病理学者になった今振り返ってみても、この時の感覚は間違っていなかったですね。とてもやりがいのある仕事ですし、スキンケアサイエンスに生かされています。「なぜ、シワはできるの?」「どのように対処すればいいのか?」など、疑問が生まれたら病気がどのように身体をむしばんでいくかを研究するのと同じように、とことん追究。私が学んだ病理学というのは、医学の中枢なのですが、病気や疾患がどのように生まれて、進行するのかを知らないと、次の一手を打つことができない・対処ができないんです。
ードラマから生物医学の道まで突き詰めるとは…。ドラマを観たのは中学生のころ? それを転機にすぐに進路を決めたんですか?
ドラマのほかにも8年生(日本では中学2年)の時に教わった、化学の先生の影響も少なからず受けていますね。彼は物質の構造や性質など、化学について情熱を持って私たちに教えてくれたのを覚えています。オーストラリアで育ったんですが、当時の化学のクラスは男性だらけで、女性でアジア人というのは私一人だけ。だから、いつも気にかけてくれていましたし、学ぶことを勇気づけてくれました。そのおかげもあって、化学に対する愛情が芽生え、化学の道へ進むことにしたんです。今、私が科学者になれているのもこの先生のおかげなので、とても感謝しています。
大学から本格的に病理学者の道へ。でも、科学者になろうとは微塵も思っていなかった!?
ー学生時代の研究内容を教えてください。
学士号は病理学を専攻し、副専攻は免疫学、大学卒業後は神経病理学の博士号を取得しました。論文は主にアルツハイマー疾患のメカニズムを解剖するといった内容で、特定のたんぱく質がどのように疾患に作用するかについて執筆しました。このような研究をしていると、押し並べて行き着くのは脳の仕組みを解明することなんですが、私はそのたんぱく質がどこに含まれているかを探ってみたいと思ったんです。そして研究の末に、脳内に見られるのと同じたんぱく質が体の他の組織にも存在し、組織のターンオーバーと修復を助けていることを発見しました。この論文は発表してから10年以上が経ちますが、いまだに世界の研究者たちから連絡をもらうことがあります。
ー研究後のキャリアはどういった流れでしょうか。
大学院でメンターと相談していたところ、奨学金を出すから研究室配属にならないかと提案されて、それを受けることにしたんです。でも早々に私がやりたかったことではないなと思ってしまって。研究は好きだったけれど、研究職に就きたいわけではなかったんです。医大などで前臨床サイエンスや病理学について教える方が自分にあっているなと思ったんです。
運命的な出会いを重ねて、ついに美容業界へ!
ー研究と、それを人に「伝える」ことに興味があったんですね。では、なぜ美容業界に入ることになったのでしょうか?
ちょうどその時、製薬会社に勤めている夫がニューヨークに転勤することになり、私もついていくことにしたんです。そこで仕事を探していたのですが、知り合いづてで化粧品会社のプレスイベントに出席したことがありました(偶然にもロレアル主宰!)。その時、「あの処方はもっとこうしたほうがいいんじゃないか」など開発の意見を伝えたところ、関係者たちが「なぜ、こんなに知っているの?」「あなたは何モノ?」とざわついて(笑)。そこで私のキャリアや専門を伝えたところ、美容業界でPh.Dの資格を持っている博士を積極的に採用していることを知ったんです。
また、当時ニューヨークに来たばかりの時期に一時的に勤めていた会社があったのですが、上司が美容系の雑誌の編集者もされていて、私に化粧品会社を薦めてくれたことも背中を押してくれました。今までの経験や知識を踏まえたキャリアパスといえば、大学院で研究を続けるか、製薬会社に勤めるかくらいしかないと思っていたので、美容業界で役立つなんて考えもしませんでした。当時、この出合いは「運命」だと、「進むべき道が見つかった!」と晴れやかな気持ちになったことを覚えています。それから、病理学を専門としている科学者を探している化粧品会社で仕事が見つかり、働きはじめました。
ー運命的な出会いを重ねて、美容業界へと進んだんですね。実際に働いてみて、いかがでしたか?
当時の私の役割は、科学について「話す・教える」こと。それから、研究段階の技術や事象が、消費者にとってどのようにポジティブな影響を与えるのかということをつなげることでした。化粧品業界はひとつのプロジェクトに、実に多くの人たちが参加しています。私が担当する研究内容を、関わる多くの方にわかりやすく伝え、それをきちんと理解してもらわなければならない。じゃないとプロジェクトはつまずいてしまいますからね。
ーひとことで「研究」といっても、業界によって異なる部分が多いと思います。これまでの経験が役に立ったことはありますか?
確かに、そうかもしれませんね。少し遡りますが、ニューヨークに来る5年ほど前は、オーストラリアのメルボルン大学で学部課程の生徒に教べんをとっていて、バイオサイエンスの授業を担当していたんです。ここでの経験が今に生きているのではないかと思います。医学の複雑なコンセプトや表現を、わかりやすく的確に伝えること。そうした研究内容が自分にとってどうポジティブに関わるのか、自分事として考えてもらうためのコミュニケーションのノウハウはここで培われたと思います。
この業界で働き始めてみて、専門的な研究や知識を、さまざまな立場の人に伝えるシーンがたくさんありました。社内だけではなく、取材してくださるプレスの方々、未来を担う子どもたちに話すこともあります。大学では、言語の壁がある生徒に対して図や画像を用いて説明したこともありましたから、相手の立場になって分かりやすく伝える方法を考えた経験は、今の仕事にもつながっています。
ー日本でもそうなのですが、女性の研究職はまだまだ少ないと思います。その点のハードルを感じたことはありますか?
そうですね。業界全体を通じて、女性が研究職で活躍できる場は十分ではないと思います。私もここまでくるのは決して平坦な道ではありませんでした。大学時代、一部の保守的な教授からは「女性は一流の科学者にはなれない」と言われたこともあります。ただ、最近ではそういった考え自体は減ってきて、私の周りでも活躍している女性の研究職は増えてきていると感じます。
そして、化粧品業界は女性の科学者たちを評価し、尊重する業界のひとつだと思います。私自身、あらゆるイノベーションや商品を、女性の科学者たちが開発していることを目にしてきました。それはロレアル、キールズだけではなく業界全体でそうだと思います。
キールズでは研究からコミュニケーションまで網羅 大切なのは「FUN」であること
ー2019年にキールズに入社されています。今の仕事内容についても教えてください。
キールズに入社する前にもいくつか化粧品企業で働いていましたが、ここは夢にまで見た理想的な職場でとても満足しています(笑)。研究スタッフやプロジェクトメンバーに皮膚科学の研究成果を話したり、消費者の皆さまを含むさまざまなオーディエンスに商品の良さを伝えたり、研究開発からサイエンスに関わるコミュニケーションにいたるまで、ここではサイエンスに関わることすべてを監修しています。
ー業務内容が多岐に渡るんですね。役職としては何と呼ぶのでしょうか。
「グローバル サイエンティフィック ディレクター」です。どのような大学病院やドクター、皮膚科医とコラボレーションするか、誰と、どことパートナーシップを組んでいくか、何より、どうすればキールズのサイエンスの力を高みに持っていくことができるかを考え、安全面での試験やテストの方法なども含めて全体を調整・監督する立場になっています。
キールズは「ナチュラル」や「肌にやさしい」といったイメージが強いと感じる人も多いかもしれません。でも実は皮膚科学に基づいた調剤薬局からスタートしたブランドです。そのフィロソフィーをどうやって伝え、お客さまに手に取ってもらえるようにするかを具現化するという、会社のネクストステージと私のキャリアがタイミング良く合致したんですね。
ー研究からコミュニケーション面まで一括で考えるポジションは珍しいですね。
そうだと思います。そこが私がこの仕事が好きなポイントでもあります。そして、キールズの私のチームは、研究開発をはじめ、マーケティングやPRなど、さまざまな部署の人たちが集まっているんですが、これも珍しいと思います。着任初日から、「チームは揃っているから、好きな研究にチャレンジしてみて」と言ってもらえて、とてもエキサイティングでした。さまざまな部署のメンバーでチーム一丸となって働いているので、いろんなアイデアを聞くこともできるところも気に入っています。
それから、キールズスタッフ全員が共有している、私も大好きな言葉があるんです。革新的なキールズ スタイルを確立したアーロン・モースの言葉で「自分を信じることと、自分の好きなことに情熱を持ってつぎ込めば、必ず願いは叶う」、素敵ですよね。型にはまらない実験を提案したり、その国々に適したプレゼンをしたり、楽しみながら、みんなを巻き込んでいく。このイズムがキールズにあるんです。
ー専門的な内容を難しく語るなら誰でもできますが、それを楽しく・わかりやすく伝えるというのは大変だけどやりがいがありそうですね。
サイエンスを誰もが親しみを持てるような環境を作ることを心掛けています。多くの化粧品ブランドの共通点として、難しいテクノロジーをお客さまにいかに興味を持ってもらえるか、親しみを持ってもらえるかは苦労しているところだと思います。キールズの良いところは、良いアイデアや意見を生み出すための「遊び」の部分を持たせてくれること。その采配を各個人に委ねてくれていることです。モノ作りをする人たちが楽しんでいなければ、良いモノは作れないと思うんです。肌のエキスパートであるキールズは、みんなを巻き込み、楽しみながら伝える「FUN」を大切にしているんです。
不安定な成分レチノールの適確な配合を追求 「さまざまな肌タイプが使える」フォーミュラを開発
ー今回の来日目的である「キールズ レチノール 美容液」についても改めて教えてください。
世界的にブームとなっている“レチノールコスメ”の先駆けとして、2021年に発売しました。たくさんのお客さまに愛用いただき、日本でも大ヒットしている商品です。一方でレチノールはとても不安定で、一般的には光(UV)や酸素、そして、容器の種類によって影響を受けやすく壊れやすい成分です。研究者の立場からすると、製品化するためには、緻密な処方と試験を繰り返す必要があります。
ー人気の成分ですが、扱いは難しいんですね。商品化にいたるまで苦労したんじゃないですか?
本当に苦労ばかりでした。酸素濃度を低くしたり、成分を混ぜる処方の段階でも条件が厳しく、取り扱いに苦戦していたのですが、独自処方の「レチノールガード」を開発したおかげで、格段に処方開発がスムーズになりました。研究の際に使う容器や商品化の際のパッケージも、酸素や光に反応してしまわないようにガラス容器に変更しています。
ほかにも、レチノールの配合量も悩みどころでした。キールズでは、レチノールの効果がしっかりと担保することにこだわりながら、「敏感肌(全ての肌で肌トラブルが起こらないわけではない)を含むさまざまな肌タイプが使えるレチノールコスメ」を目指しました。効果があるからといって、濃度が高すぎると刺激が強く使える人が限られてしまうからです。かといって、配合量が低すぎると、効果が期待できず、お客さまにお届けする意味がありませんよね。そこで何度も細かい試験を繰り返しました。
ー具体的にはどんなテストを重ねたのでしょうか。
肌質やスキンケアのお手入れ方法が違っても“誰もが使えるコスメ”にしたかったので、研究や開発スタッフを招集し、それらが異なる肌タイプで実際にテストを行い、全員の肌でOKが出るまで続けました。ここだけの話、私自身の肌がテストで反応が出やすいので、何度も濃度を変えてまたテスト...。仲間からも「ナンシーの肌が合格への最難関のハードル」とまで言われたほどです(笑)。その後、敏感肌の人によるテストを重ねました。さらに、安全管理の試験など商品化するまでの道は果てしなく続きます。そこをひとつずつクリアしていくためにはたくさんの時間が必要でした。
また、“さまざまな肌タイプが使える”を目指すため、一般的に相性のいい成分として期待されているセラミドやナイアシンアミドなどの美容成分も上手に組み合わせる必要がありましたから、無数のテストを繰り返しました。こうした苦労を重ねて、ようやく「攻めながら守る実力派のレチノール美容液」が完成したのです。
今年は多様な大人の肌悩みにアプローチする新商品が登場!
多機能(ハリ、うるおい、ツヤ、乾燥によるくすみ、引き締め、なめらかさ、キメの乱れ)クリーム「キールズ SP マルチソフトクリーム」が9月に新発売。話題となっている「ナイアシンアミド」「プロキシレン」「アデノシン」などの美容成分を配合し、クリームの常識をくつがえすような軽やかさで、使いやすいテクスチャーも特徴だ。
ーお話を聞いていると、楽しんで仕事に向き合っているのが伝わってきます。SNSでも活動の場を広げていると聞きました。
当初の「科学のおもしろさを伝えたい」という気持ちを具体化したのがTikTokです。残念なことに、SNS上には肌に関して正しくない情報があふれていて、何とかしなければと強く感じていました。間違った知識によって、肌が取り返しのつかないことにならないように、皮膚の構造や美容成分の話など、サイエンスを踏まえて発信して、「サイエンスやビューティのことを身近に感じてもらいたい」という想いから始めました。
ーSNSを通じてサイエンスを教えているんですね。最後に今後の展開や、ナンシー博士の夢を教えてください。
キールズはあらゆる肌・どんな人種・肌タイプのいかなる悩みにも寄り添って、健やかなヘルシースキンに導いていくというミッションを掲げています。パワフルな成分で強くて効くコスメを求めるお客さまもいらっしゃいますが、キールズは「実感もできて誰もが使える」とさらなる付加価値をつけてお客さまに提供しています。その気持ちをキープして、モノ作りに取り組んでいきたいですね。
そして、私が14歳の時に化学の楽しさを教えてもらったあのワクワクした気持ちを、今度は私が皆さんに伝える番だと思っています。「化学=難しい」と思われがちですが、知ると奥が深いし、楽しいんです。業界としては、まだまだ狭いコミュニティでだけ情報が行き交う環境ですが、それをもっとオープンにして、「化学はみんなのもの」だと思ってもらいたい。マライア・キャリーにはなれなかったけど、誰かの心を揺さぶる“カッコいい人”になれたら嬉しいです。
■キールズ:公式サイト
(書き手:ライター 長谷川真弓、聞き手:福崎明子、編集:平原麻菜実)
美容エディター・ライター
編集プロダクションを経て、広告代理店で化粧品メーカーの営業を7年半担当。化粧品のおもしろさに目覚め、2009年INFASパブリケーションズに入社。美容週刊紙「WWDビューティ」の編集を担当し、2014年にフリーに転身。ビューティにまつわるヒト・コト・モノを精力的に取材している。
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