「ミュウミュウ（MIU MIU）」の2025年春夏コレクションのタイトルは「SALT LOOKS LIKE SUGAR（塩は砂糖のように見える）」。イエナ宮のショー会場はアーティストのゴシュカ・マクガ（Goshka Macuga）のインスタレーションにより印刷機がイメージされ、招待客には「The Truthless Times」が配布された。

　絶対的な真実を象徴する子ども時代を模索したという今シーズンは、無垢なホワイトのコットンドレスに始まり、シンプルでクラシックなアイテムを捻ったり巻き付けたり、あえて異なる着方を提案。ナイロンのように見えるシルク素材、スポーツウェアのカッティングやランジェリーのディテールなど、純粋なものに捻りを加える手法や、意外性のある要素のレイヤードが散りばめられている。肌着風のシャツはフランスの子ども服ブランド「プチバトー（Petit Bateau）」とコラボレーションした。

　今シーズンも強い意志を持つ多様な人々が住む世界をイメージし、男女の多彩なモデルを起用。ニコール・キッドマンの愛娘サンデー・ローズ・キッドマン・アーバン、アレクサ・チャン、カーラ・デルヴィーニュ、(G)I-DLEのミンニ、ヒラリー・スワンク、そしてウィレム・デフォーなどがランウェイに登場した。