タイムレスなコーディネートとは、一時的な流行や表層的なトレンドを超えた、普遍的な美意識に基づく装いのこと。単にクラシックなアイテムを選ぶというだけではなく、アイテムのバランスや色彩、素材感、そしてシルエットといった原則を踏まえながら、着る人の個性や品格に紐付き形成されるスタイルであり、その人のセンスの良さを表現するものでもあります。今回の記事では、一朝一夕では成し得ないタイムレスなスタイルを形成する要素を6つのスタイリングから紐解いてご紹介。一時の華やかさではなく、時を経るごとに深まる魅力のある装いの秘訣をチェックしてみて。
目次
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余裕を感じさせる、ミニマルなロングコート
流行に左右されないタイムレスなスタイルには、オーセンティックなコートが欠かせない。上質な素材とシンプルなデザイン、合わせやすい色味と、時代を超えて愛される名品の要素を押さえたロングコートは、ベーシックなニットにリジットデニムを合わせたスタイリングも丁寧で洗練された印象に仕上げてくれます。細部にまで作り込まれた高い完成度の一着は、歳を重ねても着続けたい。
フーデットコート(POSTELEGANT / ¥192,500)
ニット(SEEALL / ¥63,800)
デニムパンツ(YOUTH OF THE WATER / ¥41,800)
クラシカルなセットアップで堪能する、モダンな装い
カジュアルにもフォーマルにも対応するブラックのセットアップは、時代に左右されない普遍的な魅力を秘めたアイテム。マスキュリンなダブルのジャケットには、ソフトなタートルネックを重ねて柔らかく中和する。たった2つのアイテムで完成する、背筋が伸びる凛とした美しさを感じさせるモダンな着こなし。
ジャケット(KANAKO SAKAI / ¥96,800)
タートルネックTシャツ(POSTELEGANT / ¥28,600)
ボトムス(KANAKO SAKAI / ¥63,800)
さりげなく存在感を発揮する、上質な素材感
ベーシックなアイテムを選ぶうえで意識したいのは、品の良さを感じさせる上質な素材。洋服の顔になるデザインや着る人を美しく見せるパターンも、丁寧に作りこまれた素材があってこそ輝き、普通とは形容されない、タイムレスなスタイルに欠かせないキーアイテムとなるのです。注目したいのは、艶のあるハイゲージのタートルネックにきめ細かい毛羽立ちが目を惹くウールフランネルのジャケットを重ねて表現した、さりげなくも存在感を発揮する風合い豊かな素材感。アンニュイなベージュを起点に構成した色味と上品な素材の重なりが装いのポイントに。
フライトジャケット(ATON / ¥104,500)
タートルネックニット(IRENISA / ¥42,900)
ボトムス(nonnotte / ¥62,700)
ミニマルなアイテムで構成する、時代を映したレイヤード
淡白になりがちなミニマルなアイテムも、レイヤード次第で表情を変え、時代性を反映した装いに仕上がります。今回の主役はメンズライクなオーバーサイズジャケットとエレガントなワンピース。フロントはオケージョンスタイルを思わせる佇まいながら、首のリボンを流れるように大胆に垂らせば、ドラマティックな後ろ姿に惹かれるスタイリングに仕上がります。
ノーカラージャケット(th products / ¥72,600)
ワンピース(SEEALL / ¥20,900)
知的で洗練された印象を放つ、グレーのワントーン
落ち着いた色味とどんなスタイリングにも馴染む万能さを持ち合わせながら、知的で洗練された印象を与えるグレーは、いつの時代のワードローブにも欠かせない定番カラー。そんなグレーを取り入れるなら、ワントーンで揃えたスタイルがおすすめです。しっとりとした質感のニットとさらりとしたウールのボトムスの組み合わせで、のっぺりしがちな曖昧な色味も素材の違いで奥行きを表現し、より洒落た印象に。
ニット(nonnotte / ¥53,900)
ボトムス(POSTELEGANT / ¥49,500)
エレガントなAラインが醸す、普遍的な魅力
優美で気品ある装いを叶えてくれるAラインは、いつの時代も変わることのない普遍的な魅力を放ちます。コンパクトなニットに対してエレガントに広がるボリューミーなスカートを合わせることで完成する、隙がなく完璧なシルエット。トップスとボトムスの絶妙なコンビネーションが織りなす、計算されたシェイプを真似してみて。
ヘンリーネックセーター(ATON / ¥36,300)
スカート(SEEALL / ¥86,900)
model: Miki / Yuichiro Ozaki, photo: Kouhei Iizuka, styling: Saki Nakazawa, hair & makeup: Yoko Okuno | production: Hideya Yokoi, edit & text: Ryoji Miyazaki(FASHIONSNAP)
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