―卒業校は?
バンタンデザイン研究所。
―デザインや服作りをどこで学んだ?
服飾学校と独学、そして衣装製作の中から。
―デザイナーになろうと思った理由は?
純粋に「自分がやりたいこと、やってみたいことってなんだろうなぁ」と中学生3年生くらいの時期にふと考えたりしたことがきっかけ。シンプルにファッションや服やスニーカーなどに興味を強く持ち始めてそれからは年を追うごとにファッションへの興味に対して本気になっていきました。
―尊敬している人は?
たくさんいます。庵野秀明、スティーブ・ジョブズ、北野武。
―好きな色は?
空間としては白と、その白色に現れてくるテクスチャーが好き。個体としては灰色が好きで、灰色になるとなぜかミニマルに意味を帯びてくる感覚がある。
―本を一冊、無人島に持っていくとしたら何を選ぶ?
あまり自分にとって好きなタイプの質問ではないので、回答できず、すみません。
―朝起きたら最初にすることは?
水を飲む。
―日課は?
日光浴と、1日に1回は自分のなにかしら満足のいく食事を摂りたいということ。あとは無音の静寂の中で天井を見つめること。
―今日、地球が終わるとしたら何をする?
家族に会いに行く。
―デザイナーをやっていて嬉しかったことは?
たくさんの未来をファッションが自分に見せてくれたこと。
―デザイナーとして大切にしていることは?
新しいことに興味がある。そして自分が生み出したスタイル、自分が生み出した言語、自分が生み出したモノが後世に残っていくことを考えて意義があることを作り出すこと。
―人間として大切にしていることは?
その人の愛情をきちんと誠意をもって受け取れるように。
―趣味は?
作品を"読む"ことが好き。
―もし1年間自由になれたら何をする?
今すでに自由なので、何とも…。変わらないと思います。
―コーヒー派?紅茶派?
コーヒー派。
―飼うなら犬?猫?
猫。
―好きな場所は?
営みと歴史が混ざり合ってる現実がある場所。
―10年前の自分に言いたいことは?
本を読んでもっとファッション以外のことも早めに勉強しておいたほうが良いですよ、と伝えたいです。
―10年後の自分に言いたいことは?
未来の自分は、つまり今の自分なので、特に。
―好きなお酒は?
ビール。でも普段飲むのはハイボール。
―デザイナーにならなかったら何になっていると思う?
わからないです。それはつまり自分が自分じゃなかったら、という質問になるので。考えられないです。
―デザイナーという仕事を一言で表すと?
作り出す人。生み出す人。鑑賞者に読ませる人。
―ファッション業界を一言で表すと?
スポーツなのかな。
―デザインする時に気をつけていることは?
ちゃんと世界の中でそれが機能するかどうか。
デザイナー
1985年福岡生まれ。高校時代に電子制御工学を学び、バンタンデザイン研究所を卒業後、セレクトショップに勤務しディレクションやバイイングを経験。2006年に「バルムング(BALMUNG)」を設立し、2010年にファッションブランドとしての活動をスタートした。男性服でも女性服でもないニュートラルで性差を感じさせない"服"。平面性から造形するフォルムで新しい人間像を描いている。過去にはレディー・ガガ(LADY GAGA)やテレンス・コー(Terence Koh)、セルゲイ・ポルーニン(Sergei Pulunin)へ衣装提供をしたこともある。
BALMUNG(バルムング)
「バルムング(BALMUNG)」は2006年にHachiが設立し、2010年からファッションブランドとしての活動をスタート。服作りだけではなく、空間展示などの活動も精力的に行う。立体構造的なデザインが特徴で、ブランドを代表するアイテムは「ハイネックビッグパーカ」。2018年度Tokyo新人デザイナーファッション大賞プロ部門 東京都知事賞を受賞。
記事のタグ
関連する記事
FEATURES
特集(2)
RANKING TOP 10
アクセスランキング
銀行やメディアとのもたれ合いが元凶? 鹿児島「山形屋」再生計画が苦境