アレキサンダー・ワン（Alexander Wang）が自身がデザイナーを務めるブランド「アレキサンダー ワン（Alexander Wang）」のCEOとチェアマンに就任した。

　アレキサンダー・ワンは、11年前に母親のYing Wangと義姉のAimie Wangと共に自身の名を冠したブランドを設立。これまでチェアマンを務めていたYing WangとCEOを務めていたAimie Wangは退任し、今後は株主兼役員として業務にあたる。アレキサンダー・ワンの兄Dennis Wangは引き続きアドバイザーとして関わっていくほか、IT業界で30年のキャリアを持つCaroline Wangが新たにブランドの新副理事長に就任。副社長には元「DKNY」社長のMary Wangを迎える。

　「バレンシアガ（BALENCIAGA）」のクリエイティブ・ディレクターを昨年退任したアレキサンダー・ワンは「NYに100%戻った今、ブランドのビジネス戦略に力を入れていきたい」と語り、今回の人事はブランドの成長維持と全てのカテゴリーの強化を目的とした組織拡大戦略の一環となる。

　クリエーションとブランド運営の両方に携わるデザイナーは他にも、「バーバリー（Burberry）」のチーフ・クリエィティブ兼エグゼクティブ・オフィサーを務めるクリストファー・ベイリー（Christopher Bailey）や、昨年CEOを退任したラルフ・ローレン（Ralph Lauren）らがいる。