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クリノリン(スカート)とは?
crinoline
Image by: FASHIONSNAP
クリノリンとは、スカートを大きく丸く膨らませるため着用する下着のこと。1840〜60年代の欧米で流行した。初期は麻や綿に馬の尻尾の毛を織り込んだ固い生地を使ったペチコートだったが、後に輪状にした鯨のヒゲやワイヤーを挟んで、大きなドーム状の下着へと発展した。クリノリンは馬の尻尾の毛を意味する「クラン(crin)」と、麻布を指す「ラン(lin)」の2つが組み合わされた新しい語で、もとは下着を指す語だったが、次第にクリノリンを用いて膨らんだドレスのことを指すように変化した。現代では、クリノリンの代わりにペティコートなどのアンダースカートが使われる。
中川麻子
1860年頃にクリノリンの直径が最大になります。スカートが大きすぎて馬車や部屋に入れない、椅子に座れない様子が風刺画にたくさん描かれました。
大妻女子大学家政学部被服学科
准教授、博士(学術)
東京造形大学デザイン学科I類卒業、筑波大学大学院博士課程単位取得満期退学、共立女子大学大学院博士 課程修了。服飾文化学会理事、日本デザイン学会ファッション・デザイン部会理事所属。専門は、服飾文化史、 デザイン史、グラフィックデザイン。大学では、百貨店やアパレル企業との産学連携を積極的に行なっており、学生と共に商品企画、販売促進に取り組む。
主な論文・著書は、 『Re-Envisioning Japan: Meiji Fine Art Textiles』(共著、5 Continents Editions) 、『はじめて学ぶイギリスの歴史と文化』「歴史の扉 7 ファッションの時代」(共著、ミネルヴァ書房) 、『趣味とジェンダー〈手づくり〉と〈自作〉の近代』「女学生と手芸」(共著、青弓書房)、 『戦後女性ファッション誌の興隆と衰退』日本デザイン学会特集号「ファッション・デザインとメディアII」(2023年秋 刊行予定)など。
東京造形大学デザイン学科I類卒業、筑波大学大学院博士課程単位取得満期退学、共立女子大学大学院博士 課程修了。服飾文化学会理事、日本デザイン学会ファッション・デザイン部会理事所属。専門は、服飾文化史、 デザイン史、グラフィックデザイン。大学では、百貨店やアパレル企業との産学連携を積極的に行なっており、学生と共に商品企画、販売促進に取り組む。
主な論文・著書は、 『Re-Envisioning Japan: Meiji Fine Art Textiles』(共著、5 Continents Editions) 、『はじめて学ぶイギリスの歴史と文化』「歴史の扉 7 ファッションの時代」(共著、ミネルヴァ書房) 、『趣味とジェンダー〈手づくり〉と〈自作〉の近代』「女学生と手芸」(共著、青弓書房)、 『戦後女性ファッション誌の興隆と衰退』日本デザイン学会特集号「ファッション・デザインとメディアII」(2023年秋 刊行予定)など。
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