
Image by: FASHIONSNAP
久保嘉男が手掛ける「ヨシオクボ(yoshiokubo)」が、「Rakuten Fashion Week TOKYO 2025 A/W」でランウェイショーを開催し、2025年秋冬コレクションを発表した。
2025年秋冬シーズンのテーマは「KESSAKU(傑作)」。傑作は一般的に「非常に優れた作品」という意味で使われるが、今回テーマに採用された「傑作」は大阪弁。これは、想像とは違った意表を突くような“オチ”のある物事に対して「面白い」というニュアンスを含んだ言葉として用いられている。独創的な切り替えや先進的なカッティング、不規則のようで律動的なギャザー使いにより、「こいつは傑作だ」と思わず膝を打つようなコレクションを目指した。
ショーの舞台は、浅草花やしき。迷路のように入り組み、曲線を利用したアトラクションの構造が、ブランドの流線型のパターンと共鳴すると考えたことから会場に決めたという。
コレクションでは、ギャザーを用いたブルゾンやパンツ、流線型のカッティングを用いたトラックジャケットとパンツのセットアップなど、これまでのブランドのレガシーを感じられるアイテムのほか、宇宙服を思わせる近未来的なバルーンシルエットに浮世絵を想起させるスノーボード柄のジャカード生地を組み合わせたアウター、久保自身がエベレストまで足を運び肌で感じた自然を落とし込んだスポーツウェアなど、ブランドの新境地とも言えるアイテムが登場した。
ショーの最後には、ローラーコースターに乗った久保が来場者に向かって挨拶。終了後は、ローラーコースター、メリーゴーランドといった花やしき内のアトラクションを来場者に開放したほか、縁日スペースではヨシオクボのTシャツやシューズを景品にした射的や輪投げを用意するなど園内は大盛況。遊び心溢れる久保らしい、笑いの絶えないショーとなった。





















































































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デザイナー久保嘉男が2004年に設立したメンズブランド。デザイナー自身が「今まで見たことのないパターンやディテールを追求したい」という思いをクチュール時代に培った技術を駆使し、コレクションに反映している。2007年にウィメンズコレクション「ミュラーオブヨシオクボ(muller of yoshiokubo)」、2008年に「アンデコレイテッド マン(undecorated MAN)」を立ち上げた。

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1974年生まれ。2000年に、Philadelphia University’s school of Textile & Scienceのファッションデザイン学科卒業後、ニューヨークのオートクチュールデザイナー、ロバート・デンスのもとでコレクションの制作に携わり、約4年間経験を積む。2004年に帰国し、同年に自身のブランド「ヨシオクボ」を設立。2006年に「ミュラーオブヨシオクボ」を立ち上げ、2007年春夏にコレクションの発表をスタート。
