ヴィクター・ヴァインサント（Victor Weinsanto）が手掛ける「ヴァインサント（Weinsanto）」が、パリファッションウィークのトップバッターとして2025年春夏コレクションをパリのポンピドゥー・センターで発表した。

　17歳までクラシックバレエを習っていたヴィクトールは、ファッションデザイン学校アトリエ・シャルドン・サヴァール（Atelier Chardon Savard）で学び、「ワイ・プロジェクト（Y/PROJECT）」、「クロエ（Chloé）」「ジャンポール・ゴルチエ（Jean Paul Gaultier）」で経験を積んだのち2020年に自身のブランドを立ち上げた。その後、川久保玲の公私に渡るパートナー、エイドリアン・ジョフィ（Adrian Joffe）に見出され、ドーバー ストリート マーケット（DOVER STREET MARKET）と提携した。

　ドラァグクイーンによる寸劇から始まった2025年春夏ショーでは、欧州の服飾の伝統とクラブカルチャーを想起させたような官能的なコレクションを披露。ハトメを大量にあしらったボンテージディテールやコルセット、大ぶりのハットなどに、アクセントとしてサイケデリックな柄を差し込み、コレクションに幅を持たせた。