Image by: FASHIONSNAP
榎本光希が手掛けるメンズブランド「ヴェイン(VEIN)」が、2025年春夏コレクションをランウェイショー形式で発表した。
ヴェインは、「アタッチメント(ATTACHMENT)」や「アンダーカバー(UNDERCOVER)」などでアシスタントデザイナーとして経験を積んだ榎本が、アタッチメントの派生ブランドとして2020年春夏シーズンにスタート。建築家ジャン・プルーヴェ(Jean Prouve)のデザイン哲学に影響を受け、「structural expressionism(=構造表現主義)」をコンセプトにミニマルかつ力強いコレクションを発表している。
ブランドとして3度目の単独ショーとなる今回は、前回の2024年秋冬コレクション同様に東京・原宿にあるアタッチメントとヴェインのアトリエ兼ショールームで実施。前回のショーでは大雪の中、ダウンジャケットを着込んだ観客がランウェイを取り囲んだが、今回は打って変わってうだるような夏の熱気の中でのショー開催となった。
2025年春夏コレクションのテーマは「Time Picture」。今年に入って思い出を記録することの重要性を実感し、ヴィンテージカメラを購入したというデザイナーの榎本。撮影した写真から人との繋がりや温かみを感じ、ブランドの服を手にとる人にも同じ感覚を共有したいとの想いからこのテーマを設定した。
コレクションでは、シックなカラーリングのアイテムを中心に、差し色としてライトブルーを採用。エコレザーのセットアップや、軽やかなサテン生地を使用したシャツ、ショートパンツなどが登場した。モデルの足元は、オリジナルソールを備えた新作シューズ「オーバルソールトレーナー」が彩った。
ショーを終えて榎本は「単独でのショーは3回目になるが、回数を重ねるごとに納得のいくショーができるようになっている」とコメント。8月にはアトリエの移転を計画しており、今回が現アトリエで行う最後のショーとなるが、「ブランド始動以降ずっとこのアトリエでやってきたので感傷的な気持ちもあるが、このショーを一区切りとして、ブランドとして更に成長できるよう再出発したい」と話した。
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