Image by: FASHIONSNAP
岩田翔と滝澤裕史が手掛ける「ティート トウキョウ(tiit tokyo)」が、2025年春夏コレクションを国立競技場のVIPラウンジで発表した。映画「胸騒ぎのシチリア」からインスパイアされたコレクションで、タイトルは「Their vacation」。世界的歌手が静養のために恋人と訪れたシチリア孤島、若く魅力的な娘を伴ってきた元恋人の男によってバカンスをかき乱される同作に倣い、非日常的な場所で愛憎の渦を巻き始める奇妙な人間関係と、そこで交錯する静かな感情の移ろいを落とし込んだ。ブランドが国立競技場を会場にするのは、改装後にファッションブランドとして初めてショーを実施した2023年春夏コレクション以来、約2年ぶり。今回はボタニカル柄の絨毯や、大きめな観葉植物などを配置することで、海外の豪華なラウンジの雰囲気を演出したという。
コレクションでは、ブランドが得意とする肌を美しく見せるスキンコンシャスなカラーパレットを反映しつつ、デニムのレイヤードや白から青のグラデーション、スパンコールを全面に施した生地などビーチを彷彿とさせるアイテムが登場。また、カーテンと同じ手法で編んだというレースのセットアップやキャミソールのワンピース、スカーフを活用したビスチェ、一枚布の巻きスカートなど軽やかな素材を用いたリラックス感が漂うシルエットのアイテムが目立つ一方で、ツイードのジャケットやスカート、首元までボタンを閉めたシャツワンピース、レイヤードしたボリューミーなアクセサリーなど重みを感じるアイテムも投入し、バカンスムードの下に揺れ動くじわりと重い雰囲気を表出させた。このほか、2024年春夏コレクションから手掛けているバッグは、ショルダーやウエストポーチ、キャンバス地のトートバッグという形で登場した。
RANKING TOP 10
アクセスランキング
銀行やメディアとのもたれ合いが元凶? 鹿児島「山形屋」再生計画が苦境