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RIV NOBUHIKO2025年秋冬コレクション

30歳になって気が付く“強く”なかった母の姿
RIV NOBUHIKO 2025年秋冬

Image by: Runway:FASHIONSNAP(Kazuki Ono), Backstage:FASHIONSNAP(KIYO)

RIV NOBUHIKO 2025年秋冬

Image by: Runway:FASHIONSNAP(Kazuki Ono), Backstage:FASHIONSNAP(KIYO)

RIV NOBUHIKO2025年秋冬コレクション

30歳になって気が付く“強く”なかった母の姿
RIV NOBUHIKO 2025年秋冬

Image by: Runway:FASHIONSNAP(Kazuki Ono), Backstage:FASHIONSNAP(KIYO)

 韓国人デザイナーのリバー・ガラム・ジャンと日本人デザイナーの小浜伸彦が手掛ける「リブノブヒコ(RIV NOBUHIKO)」が、「Rakuten Fashion Week TOKYO 2025 A/W」でブランド初となるランウェイショーを開催し、2025年秋冬コレクションを発表した。会場は京橋のTODAホール&カンファレンス東京。

 初のフィジカルショー開催に際し、「誰に、何を伝えたいのか」を考えたという両者は、「大切な人=リバーの母」に向けたコレクションを製作。コレクションのタイトルは母の名前から取って「LEE」と名付けた。

 リバーは幼少期、当時30歳だった母を「強くたくましい自立した女性」だと感じていたというが、自身が同じ年齢になってから当時を振り返ると、「母は一見強く見えても、実際は少女のような繊細さを持ちながら、大人として振る舞っていたのではないか」と感じるようになったという。そうした、繊細さを残しながら、大人として強くあろうとする二面性は、現代社会を生きる多くの女性たちにも共通するのではないかという考えからコレクションを製作していった。

 会場には丁寧に養生された真白のフロアシートが敷かれ、無垢さを感じさせる。コレクションでは、「ワイルド&ラグジュアリー」を掲げ、実用性とクチュールのテクニックを掛け合わせたリブノブヒコらしい、クラシカルなオフィスウェアに繊細な手仕事の要素を加えたルックが登場。シンプルなニットトップスにはビーズを組み合わせた繊細なミニスカートを合わせ、シンプルなグレーのドレスやスカートには白い花のモチーフが大胆に配された。クチュールのエッセンスがありながら、日常着としてのリアリティを持つリブノブヒコのものづくりは、パリのショールームでも海外のバイヤーから評価を受けたという。

 ショーでは、エプソンのデジタル捺染機「Monna Lisa」でプリントした大胆な花柄のテキスタイルを使用したドレスやシャツ、スカートも披露された。終盤には、裾にフープが入った繊細な素材感のドレスの片側にハンドルがつけられ、それをモデルが力強く持ち上げながら登場。少女性を持たせたドレスに、大人の女性の象徴としての「バッグを持つ」という動作を掛け合わせ、力強く表現した。

 ショーには、コレクションの着想源となったリバーの母も来場。リバーは「母は韓国に住んでいますし、私はイギリスの大学で学び日本でものづくりをしているので、これまであまりしっかりと自分が作っているものを見せる機会がなかった。今回しっかりと見せることができて本当によかったです」とコメント。ショーの後には母に花束を渡したという。

 リブノブヒコは初期シーズンから、介護や出産、育児などにより外で働くことが難しい女性たちを雇用。現在は日本と韓国の各地に約20人の職人が点在しており、彼女たちのもとに作業キットを送付して手仕事を依頼している。専属の職人たちであり、ものづくりを愛する女性たちが継続してクリエイションに関わることで、コレクションのクオリティが安定・洗練されていくとともに、ブランドと職人たちの間にも強い信頼関係が培われている。日頃から職人たちの「温かみ」や「愛情」をものづくりを通じて感じているという小浜とリバーは、ショーを開催することでより多くの関係者がブランドに関わり、その輪を広げることにつながったと振り返る。「不安もありましたが、ショーを開催するまでにさまざまなハードルを超えることができて、ブランドとしても価値があることだったと思います。継続的に実施していければ」と語った。

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ABOUT THE BRAND

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ブランド「RIV NOBUHIKO」について

韓国人のリバー・ガラム・ジャンと日本人の小浜伸彦が2020年に始動したウィメンズブランド。メゾンで研鑽を積んだデザイナーデュオが持つそれぞれのクチュールテクニックを日常のシーンに落とし込み、既製服の新しい価値を見出すアイテムを提案している。

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小浜伸彦

1988年6月21日、千葉県生まれ。セントラル・セント・マーチンズを卒業後、「ディオール(Dior)」「ランバン(Lanvin)」「ミントデザインズ(mintdesigns)」で経験を積む。

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リバー・ガラム・ジャン

1994年1月15日、韓国・釜山生まれ。セントラル・セント・マーチンズを卒業後、「フセイン・チャラヤン(Hussein Chalayan)」「セリーヌ(Celine)」でアシスタントデザイナーを務める。

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