Image by: FASHIONSNAP
折見健太が手掛ける「オリミ(ORIMI)」が、ブランド初のランウェイショーを開催し、2025年春夏コレクションを発表した。
オリミは、東京と大阪に店舗を構えるセレクトショップ「THE ELEPHANT」のオーナーでありデザイナーの折見が2020年にスタート。「Superfine garment for all the outsiders」をコンセプトに、異端者に向けたラグジュアリーかつベーシックなデイリーウェアを提案している。
同コレクションのコンセプトは「DISARM」。英語で「武装解除」を意味する同キーワードには、今後のブランドの礎となる初のランウェイショーの製作にあたり、表現欲を抑え、控えめなカラーパレットで仕上げたことへのデザイナー自身の葛藤を込めた。また、東京の街並みや、そこで暮らす人々からもインスピレーションを受けて製作。折見が青春時代を過ごした2000年代の原宿や渋谷のファッションシーンにあった自由さや愉悦と、現代の東京に生きる若者たちのスタイルを織り交ぜた。
コレクションには、襷が前身頃に垂れ下がったコートや、襟にワイヤーを゙埋め込んだテーラードジャケット、デザイナー自身が最も思い入れの強いアイテムだという上下逆さで着られるトラッカージャケット、極端に高い位置にカンガルーポケットを施したパーカーなどが登場。東京のビル群を想起させるモノトーンのカラーパレットに、アンバランスで再構築的なデザインを乗せることで、一見整然とした東京が持つ歪さや疎外感を演出。“東京のストレスの中で生きるフェティッシュでカオスな男性性”を掲げ、ブランドターゲットである“異端者”に向けたパンキッシュなエレガンスを表現した。
また、ブランド初のシューズとして、ベロアのシューレースを配したポインテッドトゥのエナメルシューズと、血が滲んだような赤いダメージ加工を施したバイカーブーツの2型を披露。バイカーブーツは、折見自身が普段のワードローブに取り入れていることから、今後のブランドの軸となるアイテムとして製作した。モデルのヘアスタイルには、ヘアスタイリストのMikio Aizawaが制作したヘッドピースや、髪が貼り付いたようなウィッグを取り入れた。
初のショーを終えた折見は、「今年でブランドを始めて4年が経ちますが、今回のショーはファーストシーズンという思いで挑みました。これをきっかけに、今後もショーを続けていきたい」と展望を語った。
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