「エムエム6 メゾン マルジェラ（MM6 Maison Margiela）」の2025年秋冬コレクションは、「プロセスを明らかにする」というブランドの理念を踏襲しつつ、呼吸するように進化するニーズやシーンに応じたアイテムの「システムとしてのワードローブ」を作り上げることを目指した。

　スモークが焚かれた会場では、酩酊状態かのように、ゆっくりとふらふらしながら歩くモデルたち。全員がストレートデザインのサングラスをつけ、時折ポーズをとりながらランウェイを闊歩。定番のトレンチコートやパンツスーツ、コラムドレス、Tシャツなどのクラシックアイテムをベースにしながら、後ろ身頃にスレキを用い、パネルの追加やパディングで体のラインを再構築することで、不均衡なバランスを生み出した。 　

　素材にはテーラリングウールやしなやかなレザー、コットンなど実用性と質感の両立を意識したものを用い、アクセサリーはスクエアトゥブーツやハイヒールパンプスなどを披露。また、第107回ピッティ・イマージネ・ウオモ（Pitti Imagine Uomo）で発表した2025年秋冬メンズコレクションでもコラボレーションした「アニェル（Agnelle）」とのモジュラーグローブも披露された。