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「マックスマーラ(Max Mara)」が2025年秋冬コレクションで掲げたテーマは、19世紀イギリスのヴィクトリア時代を代表する小説家ブロンテ姉妹の物語に息づく深いロマンティシズムと荒野の力強さ。主役はレディングコートをはじめとするアウター群で、ウエストを絞ったシルエットやレザー、シアリングの袖、内側のキルティングがネオゴシックな要素を強調し、パンタロンやジレなどのアイテムを組み合わせ、クラシックと都会的な素朴さを融合させた。ツイードや梳毛ウール、カシミアといった生地を用いることで、ヨークシャーの荒涼たる風景をイメージし、夜を思わせる黒のベルベットドレスやコルセットにより、繊細ながら力強い女性像を表現したという。理知的な装いの中に燃え立つ情熱を忍ばせた、マックスマーラならでは女性像をショーで表現した。
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1951年にイタリアのレッジョ・エミリアで、アキーレ・マラモッティ(Achille Maramotti)が創業。アキーレは、曾祖母がオーダーメイドの高級婦人服店を経営し、母が洋裁学校を設立するなど、ファッションと密接な関係にある家系に生まれる。40代まで弁護士として働いた後に、コートを専門にしたファッション・ビジネスを構想。「男性用のコートを女性のためのアイコニックなアイテムに生まれ変わらせること」を使命に、イタリアのテーラリング技術とトレンドを融合させて、オートクチュールのようなコートを大量生産できるビジネスをスタートし、1959年にはマックスマーラの工場を設立。当時のイタリアに根付いていた「ファッションは手仕事によるもの」という認識を覆し、時代の先を行く女性たちに支持されている。