ピッティ・イマージネ・ウオモ（Pitti Imagine Uomo）のゲストデザイナーとして、「マリーン・セル（MARINE SERRE）」が2025年春夏メンズコレクションをイタリアで発表した。パリ以外の場所でショーをするのは初めてとなった今回、マリーン・セルがショーの会場に選んだのは、クレア・ワイト・ケラー（Clare Waight Keller）時代の「ジバンシイ（GIVENCHY）」2020年春夏メンズコレクションショーが行われたイタリアフィエーゾレのマイアーノ地区にある丘の上の邸宅「ヴィラ ディ マイアーノ（Villa di Maiano）」。メンズコレクションと題しながらも、ウィメンズを混在させたルックを披露した。

　アイテムは全てイタリア生産で、メンズではテーラーリングを軸に、「女性と同じで、男性もひとつの性格や体型のタイプに当てはまらない。どんな体型にも適応できるデザインを」という考えから、厚めの肩パットを入れウエストのシェイプを際立たせたジャケットでフォルムの可能性を追求したという。また、ブランドアイコンの三日月モチーフをイタリアンレザーにプリントしたブルゾンや、イタリアの職人により手作業で作られた花を散りばめたピークドラペルコートはコレクションを象徴するアイテム。そのほか、古いテーブルクロスの刺繍レースを用いたドレスや白いクッションカバーに刺繍したものなど、リサイクル素材を使った再構築的ウェアも披露した。

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