Image by: KIDILL
パリファッションウィークで発表した末安弘明による「キディル(KIDILL)」の2025年秋冬コレクションは、1990年代末から2000年代初頭の東京・原宿の反抗的であり個性的であった時代性を描写。若者たちが伝統的な規範を拒絶し、既製服をカスタマイズしたりヴィンテージアイテムを再解釈して着ていた当時の原宿を、「TUNE」や「FRUiTS」といった雑誌のストリートスナップに登場していた末安自身の記憶を辿りながら表現した。
ショーは日本の和楽器集団「切腹ピストルズ」のライブで幕を開けた。パリのカルチャーセンター「Césure」に鳴り響く和太鼓、尺八、笛、三味線、鉦などの和楽器の音色に、世界各国から訪れた来場者は大きな拍手を送り、会場は盛り上がりをみせた。
当時の記憶を呼び起こすため、各時代のオピニオンリーダーたちに支持されてきた原宿の伝説的ショップ「アストアロボット (A STORE ROBOT)」とコラボレーション。1982年にオープンしたアストアロボットはパンク文化を体現するショップとして知られ、2025年秋冬コレクションではレイブやパンクの要素にサイバーパンクの美学を取り入れたアイテムを展開した。
また、「コム デ ギャルソン・シャツ(COMME des GARÇONS SHIRT)」とコラボしたロサンゼルスを拠点とするアーティスト、ブレット・ウエストフォール(Brett Westfall)とのコラボアイテムも披露。ウエストフォールの描いたイチゴやスヌーピー、パンクキッズ、スケーターのイラストを、チノパンやパッド入りコート、スウェットシャツ、Tシャツ、MA-1ジャケットなどに落とし込んだ。
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