Image by: Frédérique Dumoulin-Bonnet
イッセイ ミヤケが展開するメンズブランド「アイム メン(IM MEN)」が、パリで初のファッションショーを開催した。同社は先シーズンまでパリメンズファッションウィークで「オム プリッセ イッセイ ミヤケ(HOMME PLISSÉ ISSEY MIYAKE)」のコレクションを発表してきたが、2025年秋冬からアイム メンが公式スケジュールで新作を披露する。
アイム メンは2020年に休止した「イッセイ ミヤケ メン(ISSEY MIYAKE MEN)」の後を継ぐメンズブランドとして、2021年に創業者 三宅一生の構想を基に立ち上げた、デザインとエンジニアリングを融合させたものづくりを展開するブランド。三宅デザイン事務所のデザイナー兼エンジニアの河原遷と板倉裕樹、テキスタイルデザイナー兼エンジニアの小林信隆の3人が中心となり、デザインと構造の両面から衣服を再構築し、「一枚の布」という思想による服づくりを行っている。
ブランドとしても初のショーとなった今回の会場に選んだのはパリ第5大学の跡地。会場には2台のアーム型機械が設置され、アームの先には黒い大きな正方形のパネルが取り付けられた。これは吉岡徳仁によるインスタレーションで、アームがゆっくりと動く姿は常に変化する彫刻である「一枚の布」のコンセプトを表現している。
2025年秋冬コレクションでは、身体と布の関係性を現代的な視点で解釈。布の平面性を活かしたドレープやプリーツを用いたフォルム形成など、一枚の布というコンセプトを踏襲したアイテムをレイヤードでみせるスタイリングを披露。ジャケットの前身頃のボタンで重ねてとめて前掛けのようなシルエットになる中綿入りベストや、風を纏う軽さの素材によるスクエアパターンのコート、折り畳みボタンでとめて形作られるボレロなど、一枚の布の特性を活かした「男性のための新しい日常着」を提案した。
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