Image by: HIDESIGN
「ハイドサイン(HIDESIGN)」が、プレゼンテーション形式で2025年春夏コレクションを発表した。
ハイドサインは、多様なワークユニフォームを手掛けるデザイン集団。2022年にはチーフデザイナー 吉井秀雄、ファッションディレクター 山口壮大を中心に同名のブランド「ハイドサイン」を発足し、表から隠れた構造をデザインの本質と捉えたワークウェアを提案している。2023年春夏シーズンには東京ファッションウィークに初参加し、ブランド初のランウェイショーを開催した。
2025年春夏コレクションのシーズンテーマは「ブルーカラー」。工場や建設現場などで直接的に物作りに携わる職業に就く人をターゲットに設定し、「海の青、空の青を守るための最適なワードローブ」を掲げてコレクション製作を行ったという。
プレゼンテーションでは、全体を「AIR FLOW WEAR」「STORAGE FUNCTION」「3D PATTERN MAKING」「FUNCTIONAL MATERIAL」といった4つのカテゴリーに分けて新作を発表した。「AIR FLOW WEAR」では、ファンを搭載して強制的に服の中の空気を循環させるベストやジャケットを、「STORAGE FUNCTION」では「キープポケット」と呼ばれる収納物の温度上昇を抑えるポケットを備えたベストなどを、「3D PATTERN MAKING」では、足への着圧を軽減することで体感温度を下げるパターンを採用したパンツなどを展開。また、「FUNCTIONAL MATERIAL」では、新たに独自開発した温調素材「セルシウス(CELSIUS)」を採用したカットソーなどを提案した。
新作の発表に際し、チーフデザイナーの吉井は「2100年には国内平均気温が最大4℃上昇すると言われており、機能性を備えた服の需要は更に高まる。繊維業界のみならず、IT、電子機器メーカーなど様々な業界と協力し、快適かつファッショナブルな服作りに挑戦したい」とコメント。直近の計画としては「2025年1月にピッティ(ピッティ・イマージネ・ウオモ)に出展する。そこで少しでも知名度を高められたら」と語った。
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