Image by: FASHIONSNAP
津吉学が手掛ける「ファンダメンタル(FDMTL)」が、ブランド20周年を記念してブランド初のランウェイショーを開催し、2025年春夏コレクションを発表した。
「ファンダメンタル」は、2005年に前身ブランド「ファンダメンタルアグリーメントラグジュアリー(Fundamental Agreement LUXURY)」としてスタート。2015年に「ファンダメンタル」に改名した。「着用するほどに愛着の湧く商品」をコンセプトに、生地から加工までを全て日本製で統一し、デニムアイテムを中心としたコレクション制作を行っている。
ブランド20周年を飾るショーの舞台は、新宿区の「イメージスタジオ 109 四谷」。デザイナー津吉が20年来のファンだというロックバンド「the band apart」が会場中央で演奏し、その周りを新作をまとったモデルが歩いた。
2025年春夏コレクションのテーマは「Can't remember」。ショーのフィナーレでも演奏された「the band apart」の同名の楽曲に由来しており、ブランドを立ち上げてから現在に至るまで、思い出せないことが多かったことからこのテーマを設定したという。
コレクションでは、20年間の集大成としてこれまでのクリエイションから着想を得て、既存の生地やパターンに新しい要素を加えたデニムアイテムを中心に展開。パッチワークのデニムセットアップやダメージ加工を施したデニムパンツ、ブランド名を家紋のようにあしらったデニムガウンなどのほか、「ヴァンズ(VANS)」や「マスターピース(master-piece)」、「アウトドアプロダクツ(OUTDOOR PRODUCTS)」とのコラボレーションアイテムも登場した。
20周年で初のショー開催となったことについて、デザイナーの津吉は「10周年や15周年の時は『自分がファッションデザイナーとしてショーを開催するのはまだ早いんじゃないか』という思いがあった。ようやく『ファッションデザイナーと名乗ってもいいかな』と思えるようになったので、このタイミングでショーを開催した」と説明。今後のショー開催については未定としながらも「色々な人と協力して一つの物を作り上げるのは楽しいことだと気付いた。今日のショーを振り返って、今後の新作発表のやり方について色々と考えたい」と話した。
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