Image by: amok
デザイナーの大嶋祐輝が手掛ける「アモク(AMOK)」が、ブランド10周年にして初の単独でのショー形式で2025年秋冬コレクションを発表した。会場は、東急プラザ表参道「オモカド」6階の屋外スペース。
ヨーロッパ諸国で数世紀にわたって伝承されてきた祝祭に着想し、「AMULET(お守り・魔除け)」をテーマに設定。先住民族が本能的に追い求めてきた美しさや、エネルギーに満ちた個性的な装飾性を、現代のファッションスタイルや技術と融合した。
先住民族たちの祝祭では、動物の毛皮や植物、鈴や骨などで全身を飾り、“獣人”のような姿で生命の輪廻や季節の移り変わりを祝ったという。ブランドの10年目の節目を祝い、新たな出発への決意を込めた“アモクの祝祭”では、落ち葉が敷き詰められた会場にスモークが焚かれ、霧の中から現れたようなアモクらしい“モンスター”たちが行進した。
ブランドのアイコンであるニットアイテムには、天然石の装飾を施したアイテムで「魔除け」を表現。定番のモチーフからモンスターが飛び出しているような立体感のある表現や、パーツを全て手編みのニットで接ぎ合わせたジャケットなど、アモクらしい温もりや手仕事を感じさせるアイテムも多く登場した。
「古き良きものを壊し、新しい技術などを用いて、人間の奥底の感情に響くような洋服をデザイン」をコンセプトに掲げるアモクは、ブランドの立ち上げ当初からレーザーカット技術を活用してきた。今シーズンでは、職人とともに試行錯誤を重ねた10年間の技術の進化をとも言える、レーザーカット技術を活用したパワーピースを製作。細かなカッティングで切り出されたモンスターのモチーフを1着あたり1500匹飾りつけたジャケットやパンツなどが登場した。
コレクションでは、「プーマ(PUMA)」と「ベアブリック(BE@RBRICK)」とのコラボレーションアイテムも発表した。プーマとの2度目となるコラボでは、1970年代のロゴ「SUPER PUMA」をアモクらしいハンドステッチで表現。プーマのスニーカーにも天然石をあしらった。ベアブリックとのコラボでは、ベアブリックを手描き風のグラフィックで表現したニットと、ニットウェアを編み合わせて包み込んだベアブリックを披露。デジタルなイメージのベアブリックとアナログなニットを掛け合わせて表現した。
表情豊かなハンドクラフトから最新技術の活用まで、ブランドが10年間育ててきた様々なテクニックで、アモクらしい温かみのある「温故知新」を体現した。
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