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YOUTH OF THE WATER

ユース オブ ザ ウォーター

ユース オブ ザ ウォーター(YOUTH OF THE WATER)とは?

メンズ
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コム デ ギャルソン(COMME des GARÇONS)で「ジュンヤ ワタナベ マン(JUNYA WATANABE MAN)」のパタンナーを務めた上田碧が2024年に立ち上げたブランド。古着などのストーリー性のあるプロダクトをモチーフにしたコレクションを展開し、ファッションデザインを通じて「プロダクト」「メーカー」「ユーザー」の3者の間に対等で“より良い関係性”を生み出すことを目指し活動している。

上田 碧

Ao Ueda

1995年東京都出身。文化服装学院を卒業後に株式会社コムデギャルソンに入社。「ジュンヤ ワタナベ マン(JUNYA WATANABE MAN)」でパタンナーとして経験を積み、2024年に自身のブランドである「ユース オブ ザ ウォーター(YOUTH OF THE WATER)」を立ち上げた。

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- BRAND CONCEPT -

クラフトマンシップに立脚する、”未完”のモノづくり

ユーズオブザウォーターのルック画像

2024年秋冬コレクションより

ユーズオブザウォーターのルック画像

2024年秋冬コレクションより

 プロダクトに関わるあらゆる人たちが能動的にモノづくりに関われるような仕組みを作りたいという、ブランドを立ち上げるきっかけにもなったデザイナーの想いを端的に表現した“体験にもとづく未完のモノづくり”をコンセプトに掲げている。ここで言う「あらゆる人」というのは、デザイナーや工場の職人などの作り手でだけでなく、ユース オブ ザ ウォーターの服を着用する人も含まれており、未完という点については「洋服には着続けたストーリーが蓄積されると思っているので、買ってくれた人がユース オブ ザ ウォーターの服を着て、いろんな体験をしていくことで初めて服が完成するという意味も込められている」と解説した。また、甲冑職人だった祖父の影響を受け、クラフトマンシップに基づいたモノづくりを重要視するデザイナーの想いとして「自分の思想やエゴを職人に押し付けないようにしている。あえて未完のまま共有することで、その余白に職人の技術やアイデアが能動的に加えられることで服が作られている」とも補足。デザイナーや作り手、着用者という一着の服に関わる人たちが能動的にブランドのモノづくりに参加して欲しいという思想を体現している。

- BRAND NAME -

ブランド名の由来

 ブランド名は、中国唐代の文筆家・陸羽が著した『茶経』において茶の思想を象徴する「華」という言葉を、「YOUTH OF THE WATER」という英語表記で表現したことに由来する。「茶経」の中で描かれているのは、当時の茶人たちが「茶」を崇高なものとして捉え、茶と人間とが“対等な関係”を築こうとしている姿であり、ファッションデザインを通じて「プロダクト」「メーカー」「ユーザー」の3者の間で“より良い関係性”を生み出すことを目指し、このブランド名を採用したと説明した。このような想いに至った背景として「搾取した環境で生まれたものと作り手と共に作り上げたものは、完成品が似たようなものであったとしても全く違うものだと思っている。いろんな方々の力を少しずつ借りて、他のブランドに負けないぐらいエネルギーが込められたものを作りたい」と関係者への素直な信頼の念を語った。

- CHARACTERISITIC ITEM -

ブランドを代表するアイテムはデニムパンツ

デニムパンツを穿いた男性モデル

2024年秋冬コレクションより

デニムパンツを穿いた男性モデル

2024年秋冬コレクションより

 ブランドの代表するアイテムとして5ポケットデニムを挙げた。一方通行のクリエイションではなく、プロダクト、メーカー、ユーザーの3者の関係をより良くしたいという、ブランドの思想を最も色濃く反映したアイテムである。1940~1950年代の「リーバイス(Levi’s®)」のデニムパンツに見られる、異なる色の上糸と下糸で縫われたことでステッチの色が異なるディテールに着目し、上糸を生成り、下糸を紺色で固定し、「縫い手目線で合理的な縫い方を」と曖昧さを残した依頼をすることで縫い手ごとの癖がアイテムに現れるよう制作。デザイナー自身も出来上がるまで仕上がりが分からないという不透明性の高いモノづくりの環境を整備することで、作り手が能動的に製作に関わるように促し、デザイナーの作為が及ばないところでアイテムを完成させるという、ブランドのモノづくりの姿勢が表現されている。

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- DETAIL -

ブランドを象徴するディテールは "下げ札"

 特徴的なディテールとして下げ札を挙げた。一般的なものよりも大きめでかつ独創的な形の下げ札は、記載された折れ線通りに折り込むことで大星型十二面体を形成するように設計されている。これは、1972年にスティーブン・キャニー(Steven Caney)により出版された「TOY BOOK」をインスピレーションとしてデザインされ、衣服の完成を消費者に託すという想いが込められているそうだ。同作品内で言及されていたのは、手を動かすことによってものを作る喜びと、それによって他者と繋がる広がりを取り戻すということ。何を所有するのかではなく、何をするのかによってその人自身が定義され、誰しもがユニークで自由に想像する力を持っているというクラフトマンシップが提示する多彩な可能性を込め、このデザインの下げ札を採用したとのこと。洋服だけではなく下げ札にもブランドの思想が反映されており、細部にわたるこだわりが伺える。

- WHO TO WEAR -

こんな人に着て欲しい

 「服と長期的に付き合える方、また服を崇高なものとせず対等な関係が構築できるインディペンデントな方に着て欲しい」とコメント。洋服は自分で選び、社会に対するアティチュードを示すものであるはずなのに、何を着るかということに対する意識が薄まってしまっている現代社会に対する危惧を抱き、先のような人に着て欲しいと説明した。一方で今まで表層的な側面から洋服を選んでいた人たちに向けても「クラフトマンシップやモノづくりに対して考えるきっかけを担うことができたら嬉しい」とも補足した。

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