「セオリー(theory)」は1997年、アメリカ・ニューヨークで実業家のアンドリュー・ローゼン(Andrew Rosen)が、デザイナーのエリー・タハリー(Elie Tahari)と共に創業。コンテンポラリーな女性に向けて、ベーシックにさりげなくトレンドを落とし込んだアイテムを提案する。日本では、ファーストリテイリング傘下のリンク・セオリー・ジャパンが事業を手掛ける(2021年11月現在)。
Theoryのコレクション
目次
ADVERTISING
フランチェスコ・フッチ
Francesco Fucci
イタリア・ナポリ出身。「ダイアン フォン ファステンバーグ(DIANE VON FURSTENBERG)」のシニアデザインディレクター、「カルバン・クライン(CALVIN KLEIN)」のコンサルタントなどに携わり、2012年に「ザ・ロウ(THE ROW)」のヘッドデザイナーに就任。2018年から「セオリー」のウィメンズクリエイティブディレクターを手掛ける。
Theory 2020 Summer & Pre-Fall コレクション
- BRAND CONCEPT -
「セオリー」の強みは、フィット感、上質で美しい素材、ミニマル主義
Theory 2021年春コレクション
フランチェスコ・フッチがウィメンズのクリエイションディレクターに就任したことで、より一層強化されたのが「フィット感、上質で美しい素材、ミニマル主義」だ。「セオリー」のコアであるこの3つのキーワードを、時代に合わせて表現することで、ワードローブのベースとなるベーシックかつモダンなコレクションを提案している。
- EXCLUSIVE ITEM -
30~40代の女性に向けた、日本限定「セオリーリュクス」
「セオリー リュクス(Theory luxe)」は2004年に、30~40代をターゲットにした日本限定のラインとしてスタート。コンセプトは、トレンドを取り入れながらも、クールで気品のあるスタイルを創り出し、豊かなライフスタイルを謳歌する女性。「セオリー」の美しいシルエットをベースに、より上質で、体型を美しく見せてくれるフィット感などにこだわった都会的なスタイルで、大人の女性たちから支持を得ている。
- COLLABORATION -
約10年続く「ユニクロ」とのコラボコレクション
ユニクロ×セオリー 第1弾
共にファーストリテイリング傘下の「ユニクロ」と「セオリー」は、約10年に渡りコラボコレクションを発表している。クリエイションやデザイン性においても親和性のあるシンプルでミニマルなコレクションは、発売の度に人気を博している。
初のコラボレーションは2012年で、ダウンウェアを製作。2016年と2017年には、メンズのポロシャツを販売した。2020年には3年ぶり4回目のコラボコレクションとして、メンズとウィメンズのアイテムを用意し、初のドレスも展開。さらに2021年春夏はウルトラストレッチ素材のパンツや接触冷感のあるエアリズム機能を備えたポロシャツなどを展開。2021年秋冬は、白と黒で構成されるミニマルなワードローブで、ウィメンズのプリーツスカートや3Dニット、メンズのシャツジャケットなどを発売した。
- CHARACTERISTIC ITEM -
注目のアイテムはコート
Theory 2021年プレスプリングコレクション
「セオリー」では、あらゆるワードローブに合うベーシックを軸にしていることから、特に重衣料のコートが、オフィスでも日常でも着回しの効くノーブルかつエレガントなアイテムとして注目されている。アウターはテイストもバリエーションも豊富だ。
- HISTORY -
日本と「セオリー」の歴史
「セオリー」が日本に本格上陸したのは1999年。リンク・インターナショナル(現リンク・セオリー・ジャパン(LTJ))が販売を開始し、第1号店を有楽町西武にオープンした。当時、ストレッチ素材を用いたパンツが話題となり、日本でも瞬く間に人気となる。2000年にライセンス契約を締結し、2004年には、ファーストリテイリングが「セオリー」を展開するリンク・インターナショナル(現リンク・セオリー・ジャパン)に出資。2009年3月にはリンク・セオリー・ジャパンを子会社化した。
また「セオリー」創業者のアンドリュー・ローゼンは2019年4月に、同社の最高経営責任者を退任。現在(2021年11月)は、創業者兼アドバイザーとして留まっている。
- SHOP -
フルラインナップを揃えるには、青山と銀座の旗艦店など
「セオリー」のアイテムだけでなく、ブランドの世界観まで味わえるのが青山や銀座の旗艦店だ。その他、百貨店やファッションビルを中心に、全国91カ所に売り場を持つ(2021年11月現在)。
- COLLECTION -
2021年春は、リラックス=カジュアルではない「セオリー」流の新提案
Theory 2021年春コレクション
「セオリー」の2021年スプリングコレクションは、コロナ禍で変化するオフィススタイルにアプローチ。ミニマルやベーシックに、機能性や多様性といった要素を新たに加えた軽やかなコレクションを打ち出した。
ラインナップは、シングルボタンのジャケットやニット素材のセットアップ、光沢のある生地を用いたスーツスタイルなど。新たな時代に向けて、リラックス=カジュアルにはならない、「セオリー」流のニューエレガンスを提案した。
主要年表:
【2021年】
ルカ・オッセンドライバー(Lucas Ossendrijver)が「セオリー」のカプセルコレクションをデザインし、22年に発売することを発表。
新店舗をロンドンのリージェントストリートに出店。
2021年秋シーズンに、手ごろな価格帯の新カテゴリー「New Tailoring」をスタートすることを発表。
【2019年】
創業者アンドリュー・ローゼンが最高経営責任者を退任。
【2017年】
ミレニアル世代のスタッフチームが手掛けるカプセルコレクション「セオリー 2.0」を発売。
【2014年】
リサ・カルソン(Lisa Kulson)がウィメンズのクリエイティブディレクターに就任。
【2012年】
「ユニクロ」と初コラボ。
【2011年】
オリヴィエ・ティスケンス(Olivier Theyskens)がウィメンズのクリエイティブディレクターに就任。
【2009年】
ファーストリテイリングが「セオリー」を展開するリンク・セオリー・ジャパンを完全子会社化。
【2004年】
ファーストリテイリングが「セオリー」を展開するリンク・インターナショナル(現リンク・セオリー・ジャパン)に出資。
【1999年】
リンク・インターナショナル(現リンク・セオリー・ジャパン)が「セオリー」の新日本での販売を開始。
【1997年】
アンドリュー・ローゼン(Andrew Rosen)が、デザイナーのエリー・タハリー(Elie Tahari)とコンテンポラリーブランド「セオリー」をスタート。
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