「サブレーションズ(SUBLATIONS)」は、2020年にスタートしたユニセックスブランド。ディレクター金山大成とデザイナー中村泰貴のフィルターを通して、相反したり、時には矛盾したりするスタイルやディテール、ムードなどを服で表現している。
ディレクターの金山大成は、1994年生まれ、石川県出身。アーバンリサーチの販促部やデジタルマーケティング部などで活躍し、独立。21万人以上のフォロワー数を誇るインフルエンサーでもある。現在、ファッションブランド「サブレーションズ(SUBLATIONS)」とジュエリーブランド「ヒアーズ(h’eres)」のディレクターを兼任。映像制作やブランドのコンサルティングなども手掛ける。
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デザイナーの中村泰貴は、銀座のテーラーやデニムメーカーで縫製や生産のノウハウを培う。
2020年に「サブレーションズ」をスタート。ブランド名の由来は、哲学用語の“Aufheben(止揚)”。ブランドコンセプトの「相反する要素の融合」には、PR出身の金山とモノ作りに精通する中村という、正反対の2人の「知見の融合」という意味も込められている。
目次
- CHARACTERISTIC ITEM -
アイコンアイテムは、セットアップ、デニム、スウェット
「サブレーションズ」の魅力は、"テーラード由来のカッティング"と"ヴィンテージ要素のモードへの昇華"だ。中でもアイコンのひとつであるセットアップは、モダンなテーラードジャケットでありながら、ディテールやカッティングはクラシカルという捻りのあるデザイン性が特徴。フルオーダージャケットと同じ芯材を使うなど、副資材に至るまで本格的な造りの妥協のないスーツとなっている。
デニムシリーズには、ヴィンテージを忠実に再現したレプリカジーンズにも使用されるUSAコットンを贅沢に採用。オーセンティックなデニム素材×モードで構築的なデザイン性の対比がユニークなアイテム群になっている。さらにスウェットシリーズは、長長綿のスペインピマコットン×吊り編み×天然のサクラオイルで軟化加工を施した、ブランドオリジナルの高級素材を採用。ヴィンテージのような“表情”とウールニットのようなリッチな質感を併せ持つ、日常使いしやすい逸品に仕上げている。
- SHOP -
おすすめの店舗は、公式EC
「サブレーションズ」のコレクションは、主にブランドの公式ECで販売する。サイト内では、シーズンに捕らわれず「SESSION」という単位に分けて、不定期でアイテムをリリースするのも特徴だ。2022年7月には、バーニーズニューヨーク銀座本店でポップアップイベントを企画した。
>>公式EC
- 2023SS COLLECTION -
「NOISE / MUTE」をテーマに発表した2023年春夏コレクション
sec.07として発表されたコレクションのテーマは「NOISE / MUTE」。 街の雑踏の中で感じる心の静寂さや、静謐な自然で1人佇むと聴こえてくる雄弁な風の音・自分の息遣いなどをインスピレーション源に、 孤独の中で感じる温もりや、シンプルさをレイヤードしていくことで生まれる喧騒を表現することにチャレンジしたという。 アイスランドの氷河をイメージしたグラデーションカラーが美しいモヘヤニットやコーデュロイ、ミニマルなカッティングで表現された美しいシルエットのコートやスラックスが目を引く。また、情報を幾重にもレイヤードして常識へのアンチテーゼを掲げるブルゾンとドライバーズニットもデザイナーの一押しだ。
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主要年表
【2022年】
バーニーズニューヨーク銀座本店でポップアップイベントを開催。
【2020年】
ディレクター金山大成とデザイナー中村泰貴が「サブレーションズ」をスタート。
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