「レペット(Repetto)」は、1947年にフランス・パリでローズ・レペット(Rose Repetto)が設立。現在は、バレエシューズやレオタード、チュチュなどのダンスウェアから、メンズ&ウィメンズのタウンシューズ、バッグ、アスレジャー、キッズ、香水まで幅広く展開。アイコンアイテムは、ブリジット・バルドー(Brigitte Bardot)のリクエストで誕生したバレエシューズ「サンドリオン(Cendrillon)」。マーク・ジェイコブス(Marc Jacobs)やカール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)など、著名デザイナーらとも積極的にコラボレーションし、過去には「コム デ ギャルソン(COMME des GARÇONS)」「ミナ ペルホネン(minä perhonen)」「ミュベール(MUVEIL)」などの日本ブランドとも協業している。
目次
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- BRAND CONCEPT -
創業のきっかけは、振付家だった息子のひと声
1947年、ローズ・レペットが、後に世界的な振付家となる息子ローラン・プティの助言により「レペット」を設立。パリ・オペラ座近くに、ダンスやバレエシューズ専門のアトリエをオープンする。1959年に、パリ・ラぺ通り22番地に初のブティックを構えると、モーリス・ベジャール(Maurice Bejart)やルドルフ・ヌレエフ(Rudolf Nureyev)、ミハイル・バリシニコフ(Mikhail Baryshnikov)など、世界の一流ダンサーがダンスシューズやウェアを買いに訪れる場所となる。1964年には、現在のロゴを画家のレオノール・フィニ(Leonor Fini)がデザイン。レオノールは、エルザ・スキャパレリ(Elsa Schiaparelli)が1930年代に発売した香水「ショッキング」のボトルデザインなども手掛けたアーティストとして知られている。
- CHARACTERISTIC ITEM -
アイコンアイテムは、タウン用のバレエシューズ
レペットの代名詞になっているのが、タウン用のバレエシューズ「サンドリオン」。1947年の設立から、靴底を裏表逆の状態で縫ってひっくり返す伝統的な「スティッチ&リターン」製法を用いることで、しなやかな履き心地を実現している。さらに、ジャズシューズからインスパイアされたレースアップタイプの「ジジ(ZIZI)」は、男性にも人気のアイテムだ。2009年には、新アイコンとしてローファータイプの「マイケル(Michael)」も誕生した。
ダンスシューズとタウン用のバレエシューズは、現在もフランス・ドルドーニュ地方にある工場で、職人達の伝統技術により作られている。
- KEY PERSON -
ブリジット・バルドーの着用で一躍有名に
1956年、女優・ブリジット・バルドーからの「ダンスシューズと同じくらい履き心地がよくて、フェミニンでセクシーなタウン用のバレエシューズを」というオーダーに応えて、ローズ・レペットがサンドリオンをデザイン。映画「素直な悪役」でも着用したことから世間の目に留まり、大ヒットアイテムとなった。
1970年代には、セルジュ・ゲンスブールが白いジジを愛用していたことから、ブランドのアンバサダーとして知られるようになる。
- collaboration -
カール、ギャルソン、ヨウジ……著名デザイナーともコラボ
レペットは著名デザイナーとも積極的にコラボレーションし、その中には日本人デザイナーも数多くいる。2000年に「イッセイ ミヤケ(ISSEY MIYAKE)」、2002年に「ヨウジヤマモト(Yohji Yamamoto)」、2004年に「コム デ ギャルソン(Comme des Garcons)」とのコラボレーションシューズをそれぞれ発売。2007年にはブランド設立60周年を記念して、ジャンポール・ゴルチエ(Jean Paul Gaultier)やヘルムート・ラング(Helmut Lang)ら、60人の著名デザイナーやアーティストとコラボレーションした。さらに2009年には、カール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)とのコラボレーションシューズも発売している。
- ITEM -
バッグ、ベビー、香水まで広がるアイテム
日本初のフラッグシップショップ「レペット銀座店」を2012年にオープンして以降は、商品カテゴリーの拡充も加速する。2013年2月にレペット初のレディ・トゥ・ウェアコレクション「ラ・ギャルドローブ・レペット」を日本で発売。同年、ブランド初の香水としてボトルにトゥシューズのリボンをあしらったオードトワレを発表した。2015年には、初のベビーライン「ミティック・ベベ」を発表。2016年秋冬シーズンからバッグコレクションを刷新し、デザイナーにヤス・ミチノを起用している。
- MAIN SHOP -
フルラインナップを揃える「レペット銀座店」
「レペット銀座店」では、ブランドアイコンのタウン用バレエシューズをはじめ、レザーバッグやダンス用品まで、国内最大級の品揃えを誇る。また、2011年にパリ本店でスタートしたバレエシューズのセミオーダーメイドシステム「アトリエレペット」を常設。壁面の大きな鏡やレッスン用のバー、オペラ座で使用されているベルベットのカーテンなど、随所にバレエのスピリットが反映されている。
主要年表
【2019年】
2つ星シェフ ティエリー・マルクス監修のフレンチレストラン「ティエリー・マルクス / ダイニング」とコラボレーションしたデザートを発売。
【2018年】
日本人アーティスト渡部真由美とコラボレーションしたシューズを発売。
「ヨウジヤマモト」と16年ぶりとなるコラボレーションシューズを発売。
【2017年】
「ミュベール(MUVEIL)」とのコラボレーションで、ネコのポインテッドシューズを発売。
【2016年】
2016年秋冬シーズンからヤス・ミチノをデザイナーに迎え、バッグコレクションを刷新。
【2015年】
初のベビーライン「ミティック・ベベ」を発表。
【2014年】
初のスニーカーラインが誕生。
【2013年】
ブランド初のフレグランスを発表。
「ミナペルホネン」とのコラボレーションシューズを発売。
【2012年】
日本初のフラッグシップショップ「レペット銀座店」をオープン。
ダンスウェアにインスパイアされた初のレディ・トゥ・ウェアコレクションを発表。
【2010年】
セミオーダーシステム「アトリエ レペット」をパリ本店でスタート。
【2009年】
カール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)とのコラボレーションシューズを発売。
【2007年】
ブランド設立60周年を記念し、著名人60人とのコラボレーションコレクションを発表。
「Danse pour la Vie」財団を設立し、恵まれない環境にある子どもたちに芸術的な表現を通してサポートするため、世界各国のダンススクールを援助する。
【2005年】
フランス・コンピエーニュ工科大学とパートナーシップを結び、革新的なトゥシューズの共同開発をスタート。
【2004年】
「コム デ ギャルソン(Comme des Garcons)」とのコラボレーションシューズを発売。
【2002年】
「ヨウジヤマモト(Yohji Yamamoto)」とのコラボレーションシューズを発売。
【2000年】
「イッセイ ミヤケ(ISSEY MIYAKE)」とのコラボレーションシューズを発売。
【1999年】
ジャン・マルクゴーシェがCEOに就任。
【1967年】
ブランド拡大を目的に、フランス・ドルドーニュ地方サンメダール・デクシドゥイユに生産拠点を設ける。
【1964年】
レオノール・フィニが現在のロゴをデザイン。
【1959年】
最初のブティックをパリのラぺ通り22番地にオープン。
【1956年】
女優・ブリジット・バルドーのリクエストにより、タウン用のバレエシューズ「サンドリオン(Cendrillon)」が誕生。
【1952年】
初の広告キャンペーンを展開。
【1947年】
フランス・パリでローズ・レペットが「レペット(Repetto)」を設立。
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