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RAF SIMONS

ラフ・シモンズ

「ラフ・シモンズ」とは? 業界の第一線を走り続けるデザイナーの経歴

メンズ

RAF SIMONS

ラフ・シモンズ

「ラフ・シモンズ」とは? 業界の第一線を走り続けるデザイナーの経歴

メンズ

 ファッションデザイナーであるラフ・シモンズのシグネチャーブランド。音楽やサブカルチャーといったユースカルチャーを背景とする、メッセージ性の強いクリエーションを打ち出している。若さゆえの反抗心やエネルギーと繊細さを内包した、ジェンダーレスのスタイルをいち早く追求。近未来的なムードを漂わすコントラストのきいた色使いや、意表をつくコラージュなどが特徴で、独特のプロポーションバランスも注目を集め、今では主流となっているビッグシルエットも「ラフ・シモンズ」では初期から取り入れられていた。

 メインラインの他に、2006年春夏シーズンにセカンドライン「ラフ バイ ラフ・シモンズ(RAF BY RAF SIMONS)」(11年終了)、20年にフットウエアの新ライン「ラフ・シモンズ (ランナー)(RAF SIMONS (RUNNER))」をスタート。「フレッドペリー(FRED PERRY)」「アディダス(adidas)」「イーストパック(EAST PAK)」など、カジュアルブランドとのコラボレーションも積極的に行なう。

デザイナー

ラフ・シモンズ

Raf Simons

 1968年1月12日、ベルギーのネールペルト郊外で生まれる。大学で工業デザインを学び、"アントワープ・シックス(Antwerp Six)"の一人であるウォルター・ヴァン・ベイレンドンク(Walter Van Beirendonck)の下で、インテリアデザイナーとしてキャリアをスタートさせた。95年、自身の名を冠したメンズブランドを設立。ミラノで展示会形式でコレクションを発表し、97-98年秋冬からパリ・メンズ・コレクションに参加。2000年秋冬には、イタリア発の高級革製品メーカーのルッフォ社が手がける若手デザイナー起用プロジェクト、ルッフォリサーチのデザインをヴェロニク・ブランキーノ(Veronique Branquinho)とともに手がけた。

 2000年春夏シーズンにコレクションを一旦休止。01-02年秋冬に再始動し、03年にスイス・ルチェルンのコンテンポラリー・デザイナー・コンクールでグランプリを受賞。20年にウィメンズコレクションも始動し、男女合同ショー形式で発表。2022年11月にブランドの終了を発表し、27年の歴史に幕を下ろした。

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- PERSON -

ラフ・シモンズは、名だたるラグジュアリーブランドのデザイナーを歴任

 2005年から7年間「ジル・サンダー(JIL SANDER)」のクリエイティブ・ディレクターとして活躍。11年春夏シーズンに立ち上がった「ジル・サンダー・ネイビー(JIL SANDER NAVY)」(19年春夏で終了)のデザインも手がけた。その後、12~15年の3年間「ディオール(DIOR)」のアーティスティック・ディレクターを務め、16年に「カルバン・クライン(CALVIN KLEIN)」のチーフ・クリエイティブ・オフィサーに就任。18年12月に退任し、20年には「プラダ」の共同クリエイティブ・ディレクターに。ラグジュアリーブランドからラブコールが絶えず、彼の動向は常に注目を集めている。

- ARCHIVE ITEM -

セレブが愛用したことで過去のアイテムがプレミア価格に高騰

 全身「ラフ・シモンズ」に身を包むコアなファンが多いことでも知られる。近年では、カニエ・ウエスト(Kanye West)やトラヴィス・スコット(Travis Scott)らストリートスター達が「ラフ・シモンズ」の過去アイテムを愛用していたことから、オークションサイトなどの二次流通市場でアーカイブ品が高騰。1990年代後半から2000年代前半にリリースしたアイテムが特に人気で、モッズコートに80万円、パッチトップスに200万円の値がついたことも。

ラフシモンズ モッズコート

ポルターガイスト期のモッズコート

Image by: FASHIONSNAP

- CHARACTERISTIC ITEM -

「ラフ・シモンズ」を象徴するパンクなグラフィックを大胆にのせたアウターが人気

 「ラフ・シモンズ」を代表するアイテムは、フォトグラフィティやメッセージ性の強いレターロゴをパッチワークしたデザイン。背中などにグラフィックを大胆にのせたプリントモッズコートは、現在でも熱狂的なアーカイブコレクターがいる人気アイテム。

ラフシモンズ グラフィック

RAF SIMONS ARCHIVE REDUX

Image by: RAF SIMONS

- SHOP -

世界初の旗艦店を日本にオープンしていた

 2008年9月、東京・南青山の骨董通りに世界初の旗艦店をオープン。スターリング・ルビーが内装デザインを手がけるなど話題を集めたが、10年10月末で閉店。現在、国内では伊勢丹新宿店メンズ館や阪急うめだ本店、主要セレクトショップで販売している。

HISTORY

主要年表

【2022年】
「ラフ・シモンズ(RAF SIMONS)」のブランド終了を発表。27年の歴史に幕を下ろした。

【2021年】
「フレッド・ペリー」のアイテムをラフ・シモンズがアレンジ。ブライアン・フリンの写真を起用。

【2020年】
ラフ・シモンズがECプラットフォーム開設
初のウィメンズコレクションを10月に発表。
設立25周年を記念してアーカイブ100点を復刻販売
ラフ・シモンズが「プラダ」加入
フットウエアの新ライン「RAF SIMONS (RUNNER)」がデビュー。

【2019年】
ラフ・シモンズのアーカイブアイテムが二次流通市場で爆騰中

【2018年】
ラフ・シモンズが「カルバン・クライン」退任
2018年CFDA賞、ウィメンズは2年連続ラフ・シモンズ
ドーバー ストリート マーケット ギンザ(Dover Street Market Ginza)4階に、ラフ・ シモンズのスペースが登場

【2017年】
「The Fashion Awards 2017」大賞を受賞
2年半ぶりに来日、限定セーターをドーバー銀座で限定発売
2017年CFDA賞、ラフ・シモンズが2冠達成
ウールマークと契約。メリノウールに焦点当てたコレクション発表

【2016年】
「カルバン・クライン」チーフ・クリエイティブ・オフィサーに就任
ピッティ・ウオモで2017年春夏コレクション発表へ

【2015年】
ラフ・シモンズが「ディオール」を去る

【2014年】

映画「ディオールと私」日本で公開。ラフ・シモンズ初のオートクチュールに密着。

【2013年】
アディダスと「ラフ・シモンズ」が協業

【2012年】
ラフ・シモンズが「ディオール」新デザイナーに
ジル・サンダーがラフ・シモンズの退任を発表

【2011年】
存続が危ぶまれていたラフ復帰。2つの新ライン始動

【2008年】
初の旗艦店が青山にオープン

【2003年】
スイスのコンテンポラリー・デザイナー・コンクールでグランプリを受賞。

【1997年】
パリ・メンズ・コレクションに参加。

【1995年】
ラフ・シモンズが自身の名を冠したブランドを始動。

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