- 2021AW COLLECTION - 

最新コレクション 2021秋冬の特徴

　2021秋冬コレクションのテーマは「Precious Nostalgia」。 1950年代に誕生した懐かしい名作アニメーションが持つファンタジーな世界観と、幼い頃に観た記憶をインスピレーション源に、心弾ませるノスタルジックでミュベールらしいエレガントなスタイルを提案したコレクションとなっている。 

　今シーズン目を引くのは、ギャザーを入れてプリンセス風に仕上げた袖や、ひねり金具風のオリジナルボタンといった大人の甘さとレトロな雰囲気が香るディテールだ。 また、りんご・リス・きのこ・花といった物語のキーとなる動植物や、昔のアニメーションでよく使われていたタイポグラフィーをプリントやレース、刺繍などで表現。「 コレクション全体が甘くならないように安全ピンをディテールに用いるなど、辛口のエッセンスも加え今期のテーマらしい雰囲気を盛り上げました」とデザイナーは話す。当時のカラーアニメーションで用いられた原色をベースに、暖かさを感じさせるバイオレットやピンクといった美しい配色も今シーズンの魅力を引き立てている。

- FAVORITE LOOK -

2021秋冬 デザイナー中山本人の好きなルック

　「大人の程よい甘さと、アニメーションを観た時の感動がよみがえるようなレトロな雰囲気のスタイリングです」とデザイナーが話すこちらのルック。鮮やかなピンクが印象的な1枚仕立てのAラインコートと、セットアップで着こなせるペンシルシルエットのウールスカート。そこに毒々しい真っ赤なキノコが描かれたカットソーを合わせ、ミュベールらしい遊び心を表現した。「幼い頃に感動したファンタジーな世界観に誘われたような遊び心があるデザインと、レトロなレディライクなセットアップのルックは今季のコレクションの代表的なルックの一つです」とデザイナーも太鼓判を押す。

- FAVORITE ITEM -

2021年秋冬 デザイナー中山本人のお気に入りアイテムは、レトロなリンゴモチーフのアイテム

　デザイナーが一押しするのは、レトロなリンゴをモチーフにしたオリジナルプリントのアイテム。プリントされたリンゴの中をよく見てみると、「お姫様が毒リンゴかじってしまった」物語を連想させるようなデザインになっており、ミュベールらしい遊び心をさりげなく取り入れている。

　スカートは、着やすさを重視したシンプルなシルエットで、デイリーユースにぴったりなアイテム。パンツは、リンゴプリントで甘くなりすぎないよう、センタープレスを入れ美しいシルエットに。ワンピースは、クラシカルな雰囲気のスタンドカラーで仕上げており、程よいフィット感が上品なレディスタイルを印象付けている。

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アップルモチーフのスカート

Image by: MUVEIL

- Pre Fall COLLECTION -

プレフォールコレクションのテーマは「スーパーマーケット」

　スーパーマーケットをテーマにしたという2021年プレフォールコレクション。身近な場所であるスーパーマーケットにはよく見ると、考えつくされたパッケージ、工夫された陳列やレイアウトなど、店舗ごとに個性があり、それは日常にあるミニアートのようだとデザイナーの中山は感じたそう。今のような時代だからこそ、「特別でないことが格別だと少しでも感じてほしい」と最新コレクションについて語る。

- COLLECTION POINT -

レトロな柄がポイントの2021年プレフォール

　生地にプリントしたりニットに落とし込んだ洗濯ばさみをモチーフにした柄や鮮度の良さそうなレモン柄、昔ながらのマルシェの窓にかかっていそうなブドウ柄など、オリジナルで開発したレトロでキッチュな、見た人がなんだかホッとするような柄が2021年プレフォールコレクションの特徴。

クロスピンプリントワンピース

Image by: FASHIONSNAP